キヨとかいう人に気に入られた話【実況者】【キヨ】

#16 ページ18

『あーーーー。なんかどっと疲れたわ…。』

あれからすぐにりりの父が迎えに来てくれて、りりの家に向かった。そして今に至る。父が迎えに来てくれるなら不審者に怯える必要はないと思うが、一応黙っておこう。

「なんか夢みたい…夢見てるんじゃないかな…。そらるさんがは、話しかけてくれるなんて」

『全部夢であってほしいわ…なんでLINE交換しちゃったんだろ』

「それにしてもスゴいよね。あのキヨと仲良くなるなんて」

『仲良くって言うか…てかあの人そんなすごい人なの？』

「Twitterフォロワー数YouTubeチャンネル登録者数共に百万人超え」

『…マジ？』

どうやら彼は私が思っていたよりすごい人らしい。

あれから私たちは世間話やライブのことなど、いろんなことを喋った。そして約30分後。

ピコンっとLINEの通知音が響いた。

『ん、ごめなんかLINE…ウッワ』

画面に表示された「キヨ」の文字を見て、思わず声が出てしまった。
「お？キヨ？」

『うん…なんだろこんな時間に』

気づけば夜12時を過ぎていた。

画面をタップし、トーク画面を開く。

「なんて？」

『まって…えっと「今まふの家で皆でゲームしてる 待ち時間暇だから通話かけていい？」だってさ』

「てことはそらるさんもいる?!?!」

『やめろそこにがっつくな』

送られてきたLINEは、なんとも彼らしいというか、シンプルに自分勝手な内容だった。

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