キヨとかいう人に気に入られた話【実況者】【キヨ】

#15 ページ16

「あ、ごめんね怖がらせちゃった？」
私の話を聞いているのか聞いていないのかわからないが、そらるさんが友人に話しかける。

「ヒィｨｨｨｯｯ!!……ぅぅA…A…」
更に混乱し、彼女は私にしがみつく。

もうこの際だから言ってしまおう。
『…貴方のファンなんです。迷惑かけて嫌な風に認知されないようにお店の中でもずっと話しかけるの堪えてて…』

友人を指しこう言うと、

「そーなんだ。ありがとう。」

私の後ろにいる友人にお礼を言った。

「あ、A？さん？初めましてまふまふって言います。キヨがお世話になってます」

『なってないです』

次にまふまふさんが私に挨拶を交わしてきた。最後の一文が引っ掛かったのですぐに訂正した。

やり取りを聞いてアホみたいに笑うキヨ。

「二人さ、これからうち来ね？スマブラしよ」

『頭おかしいんじゃないですか。私この子の家に泊まるってさっき言いました』

「…じゃ。お二人とも。失礼しますね。」

キヨを置いて車に戻るまふまふさんとそらるさん。

「おい待てって。…えー残念。じゃ、」

『え？』

「また今度。」

急に近づいてきたと思ったら、耳元でそう囁いた。

彼はニっと笑いまふまふさんとそらるさんの後を追った。

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