18話 ページ18
それからなかなか寝付けなくて、
廊下の窓から外の景色を眺める。
しばらくそうしていると、背後に気配を感じた。
A「どうしたの、朧。」
朧「眠れないのか。」
A「すっかり目が覚めちゃってね。貴方は、見廻りか何か?」
朧「お前に話があって来た。」
A「そう……、何?」
朧「あの人らは、……虚は、お前を返すつもりはないぞ。」
A「……何故、そう言いきれるの?」
朧「お前が、あの方にとって特別だからだ。」
朧、それはどういう意味の"特別"なのか知りたいよ。
それに、返して貰えないことは薄々勘づいてた。口だけの約束は、あいつらの十八番だから。
でも、虚にだけは。それ、やめて欲しかったかも。
……って、私案外受け入れ早いな。地球に帰れなくなるってのに。
A「あの人の目的は何?」
朧「あの方は、地球がある限り永遠に苦しみ続ける。ならばどうすればいい。答えは一つであろう。」
A「……呆れた。案外くだらないことを考えるのね。
もっと広い視野を持てば、人生なんていくらあっても足りないというのに。
永遠に生きられる苦しみ?そんなの無い。
そういう考えが、自分の首を絞めて、苦しくさせるのよ。
私は帰るよ。いくらでも生きられるくらい、地球が好きだから。
そのお方に、そう伝えといてよ。じゃ、おやすみ」
.
朧「……お前は本当に、変わっていないんだな。」
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ジャス民茶(プロフ) - ありがとうございます!! (2017年4月9日 13時) (レス) id: 78a706b18a (このIDを非表示/違反報告)
狂夜 - 続き待ってます。 (2017年4月4日 15時) (レス) id: 3600cee874 (このIDを非表示/違反報告)
ジャス民茶(プロフ) - はい (2017年4月3日 15時) (レス) id: 78a706b18a (このIDを非表示/違反報告)
陽実 - 黒鉄莉威@こみゅボード使えませんさん» 何があった!?・・・頑張りまぁす。 (2016年12月10日 16時) (レス) id: 9fb101687e (このIDを非表示/違反報告)
陽実 - 黒鉄莉威@こみゅボード使えませんさん» ありがとうございます!もうちょっと早くできるように頑張ります! (2016年12月7日 14時) (レス) id: 9fb101687e (このIDを非表示/違反報告)
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