うる船で短編集 4

・なつぴょん〜スランプ〜 ページ26

私「〜🎶」


別室から聞こえる恋人の弾くピアノに

私も歌ってたのだが

たまーに音が外れる

弾きなれた曲だし、珍しいな、なんて思ってると

少ししてまた外した。

彼もそれにイラつくのだろうか、音が乱れた。


ううむー


私「どうしたのー」

なつ「あ、ごめん…なんか、思ったように弾けなくて…」

私「珍しいね、でもあるある」

なつ「スランプかなぁ…もう、頭も痛くなってきた…」


深刻そうな顔を見せた

元気にさせたいなって

おでこをくっつけた


私「大丈夫だよ」


って言うつもりだったのに


私「あっつ！？」


思ったよりおでこが熱い！


私「なつくん！君！熱あるよ！！！」

なつ「ええ？」


なつ君を寝かせて

体温計を渡す


私「38.5……高熱じゃんか！！ごめん気付かなくて！」

なつ「あ、いや…Aは悪くないじゃん、寧ろ移してたらごめん」

私「じきもじきだし、インフルだったらマズイし、検査も行っとこうか。薬も貰えるし。気分は？症状どんな？食欲は？」

なつ「うん……頭痛い…食欲は、まだない……」

私「わかったとりあえず病院予約しとくね」



結果


風邪でした


私｢いや！良かった良かった｣

なつ｢ほんとごめんね……｣

私｢ええ？何言ってんのー！いつもお世話になってるし！今日はほんとゆっくりしてね。治ったら、ピアノちゃんと弾けるようになるから。｣

なつ｢……うん｣



私｢食欲どんなー？｣

なつ｢……ちょっとなら……｣

私｢じゃあー、はい！私特性！卵雑炊ー！熱々だから気をつけて！｣

なつ｢……うま｣

私｢ふふん！｣



なつ｢結局全部食えた……｣

私｢そう、卵雑炊はね、食欲なくても食べれちゃうし野菜も入ってるから栄養取れるし、すぐに治るから。ほい、アクエリ｣

なつ｢ありがとう｣



2日後


なつ｢治ったし、ピアノもちゃんと弾けるようになりました｣

私｢良かったね！｣

なつ｢ほんと、ありがとう｣

私｢いいえ！｣

なつ｢ほんと、最高の彼女……｣抱

私｢光栄です！｣


翌日

元気になったなつくんのピアノを聞きながら

今度は私が風邪で寝込みました。


私｢面目ない……｣

なつ｢いや……どこから貰ってきたの……｣

私｢わがんない……｣



私｢zzz｣

なつ｢おやすみ、ほんと、最高の彼女だよ｣





私｢全快★｣

なつ｢なんの曲がいい？｣

私｢桜ノ雨！！！｣

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