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＿＿
「……はあっ、Aっ……っはっ、さ、っきっ……おま……っ」
「…………」
呼吸がしにくいから、肩で息をする。Aは左腕を俺に捕まれたまま、顔をこっちに向けようとはしなかった。後ろから見ると、何処も疲れた様子は見られない。クロの言った通り、どうやらAは走ることが得意なようだ。
「……いつも……」
「……?」
Aは、ぼそっと低い声で呟いた。周りの騒音は相変わらずだけど、その声はしっかりと俺の耳に届いて、消える。
「真昼君は……違う、俺とは……違う……」
「え……」
「俺とは……いやだ、だって……俺は、いや、違う、俺は……俺は……」
ふいに見た『それ』に。
目が見開いた。
「俺は……孤独」
「俺は、見える……」
悲しそうで、辛そうで、ずっと、死ぬまで抱え続けた黒い何か。
ニコリと、微笑むその笑顔。
惑い続けて、今もまだなお考え続けている。
終わりが見えないその何かを。
＿＿＿＿俺は。
「＿＿……A」
「……?」
未来は、分からない。
「……戻ろう」
だからこそ、俺は。
「みんな、待ってる」
こいつを、その何かに。
耳を傾けないといけないんじゃないのか。
手を差し伸べるべきなんじゃないのか。
「大丈夫、ちゃんといるから」
「…………」
＿＿Aは。
「……俺は、孤独です」
……しまった。
「＿＿＿＿だからこそ、見える景色もある」
花の如く。ふらりと、またはパタリと、綺麗に一直線。
Aの手が目の前にあった
「……ッ、Aっ!!」
じんわりと、ゆっくりAの着ているシャツが雨に濡らされていく。
叫び終わる前に、俺の体は勝手に動いていた。
コンクリートの地面に倒れ込んだコイツの瞼は、堅く閉じられる。
俺は行動した。
でも、上手く行かなくて。
今は、後悔の真っ只中。
何もしないで後悔するのは、俺が一番嫌っていることだ。
今の俺は、何もしなかった訳じゃない。
なのに、なんで?
胸が張り裂けそうなほど、悲しいのは、なんでだろう。
なんで?
俺は、何かを間違えた?
＿＿
……なんでか、目の前には曇天と真昼君の困った顔。
あれ、なんだっけ。俺、真昼君にはり倒されるようなこと口走ったのかな。
雨が冷たい。
感覚が遠のいていく。
あー……、すげーねみー……。
頼むから少し眠らせて……。
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沙岼(プロフ) - 糺香さん» 応援ありがとうございます！！喜んで頂けた様で私もとっっても嬉しいです！そして安心しました (^_^; 此方こそ、リクエストありがとうございましたm(_ _)mまた何かありましたらよろしくお願いします！ (2015年12月22日 20時) (
レス) id: e0d89f30bb (このIDを非表示/違反報告)
糺香(プロフ) - 沙岼さん» いえいえ、全然大丈夫です!あと、繰り返すようですが、ありがとうございました!凄く自分のイメージに合っていて、今とてもテンション上がってますｗこれからも応援してます、頑張ってください!(´ω｀*) (2015年12月22日 20時) (レス) id: 48565dd88d (このIDを非表示/違反報告)
沙岼(プロフ) - 糺香さん» 此方へのコメント失礼します。大変遅くなってしまいましたが、絵の方が完成致しましたのでご報告に参りました。此方です→http://uranai.nosv.org/u.php/novel/8a5a99ee1f1/ 本当に遅くなってしまいすいません( ；´Д｀) (2015年12月22日 18時) (レス) id: e0d89f30bb (このIDを非表示/違反報告)
糺香(プロフ) - ねこのふくろうさん» 大丈夫さ!何故なら俺はてん((殴← (2015年6月29日 18時) (レス) id: 7f15b0a463 (このIDを非表示/違反報告)
ねこのふくろう(プロフ) - 糺香さん» (割り込み注意)ディスプレイに頭突き!?痛そっ！大丈夫かい？´´(´°△°`;)ｵﾛｵﾛ (2015年6月29日 0時) (レス) id: c14e14d86c (このIDを非表示/違反報告)
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