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「ったくもー……分かりましたよー、うるせーなぁ……真面目にやればいいんでしょー、スマートにやればー」

「その口調が心底腹立つけどな……」

「はいはい……じゃあ聞きますけど、真昼君はどうしたいんですか、これから」

「え、突然!?」


アンタが言うんかいっ




「だから、真昼君は何で戦うんですか?さっきも言いましたけど、これ以上面倒なことしかないですからねー?」

「そーそー……」

「…………」


真昼君は数秒の間、顔を俯けて静かに無言で黙りこくった。そして間も無く、彼は真剣な眼差しで口を開け、己の考えを紡ぎだして行く。




「__なんていうか俺は。……今までいろんな人に守られてきたしさ。今は俺が誰かを“守る側”なんだ……出来ることは何だってやりたいよ……」

「……ふーん」

「か、軽いな!?お前ほんとに話聞いてた!!?」

「ハイハイスイマセンネー」


……聞いてるに決まってる。俺レベルのボッチとなると、他人の話を聞くことなんてもはや得意科目だ。むしろ聞きたくないリア充の話まで聞いてしまうまである。





____彼は皮肉だ。「自分が人々を守る側だから、出来ることがあるなら何でもしたい」なんて理想は、ただの偽善に押しつぶされたうわべだけの物だ。死ぬほど下らねぇ。


無謀すぎる。どうしようもないくらいに。そんな夢見心地に浸かりきった甘ったるい理想は、腐った大人の社会じゃ通用できる訳もない。でも真昼君は、あくまで『無邪気な少年』なのだ。幼い餓鬼は、真実の大人の姿を知らない。己自身の理想を叶える為だけの、良き理解者としか思っていない。



だがそれは違う。本物の大人とは、捻じれた規則に縛られて、そこから逃亡し、夢を紛失した生物だ。所詮、恨むほどに前向きで無邪気な子供に憧れた人間だ。けれど、その事実を認めたくないから。信じたくないから。自分は凄いと主張出来る証拠が欲しいから。



だから、どんな手を使ってでも餓鬼の夢は掻き消そうとする。足掻き、苦しみ、悲しんだ、愚かな奴ら。理解者なんてとんでもない。奴らはただの嘘吐きの敵に過ぎないのだ。
されど。そのことを真昼君は知らない。俺も教えようとは思わない。……勿体ぶっている訳じゃない。そんな不毛なことを俺はしない。





__自覚の持てない奴に、強制的に自覚させようとしても、それは結局無駄と化してしまうから。





「__そろそろ、トロイメライは終了しとけよ、真昼君」


だから、聞こえないように呟く。

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沙岼(プロフ) - 糺香さん» 応援ありがとうございます!!喜んで頂けた様で私もとっっても嬉しいです!そして安心しました (^_^; 此方こそ、リクエストありがとうございましたm(_ _)mまた何かありましたらよろしくお願いします! (2015年12月22日 20時) (レス) id: e0d89f30bb (このIDを非表示/違反報告)
糺香(プロフ) - 沙岼さん» いえいえ、全然大丈夫です!あと、繰り返すようですが、ありがとうございました!凄く自分のイメージに合っていて、今とてもテンション上がってますwこれからも応援してます、頑張ってください!(´ω`*) (2015年12月22日 20時) (レス) id: 48565dd88d (このIDを非表示/違反報告)
沙岼(プロフ) - 糺香さん» 此方へのコメント失礼します。大変遅くなってしまいましたが、絵の方が完成致しましたのでご報告に参りました。此方です→http://uranai.nosv.org/u.php/novel/8a5a99ee1f1/ 本当に遅くなってしまいすいません( ;´Д`) (2015年12月22日 18時) (レス) id: e0d89f30bb (このIDを非表示/違反報告)
糺香(プロフ) - ねこのふくろうさん» 大丈夫さ!何故なら俺はてん((殴← (2015年6月29日 18時) (レス) id: 7f15b0a463 (このIDを非表示/違反報告)
ねこのふくろう(プロフ) - 糺香さん» (割り込み注意)ディスプレイに頭突き!?痛そっ!大丈夫かい?´´(´°△°`;)オロオロ (2015年6月29日 0時) (レス) id: c14e14d86c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紅香 | 作者ホームページ:http  
作成日時:2015年3月30日 19時

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