5 選択 ページ39
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「何でそう無駄に偉そうなんだよっ」
うわ、びっくりした。目がパチッと開いた。真昼君がいきなりテーブルを叩いたせいで、俺の眠気はどっかに吹っ飛んでいった……と思ったら、五秒後ぐらいにはまた眠気復活。瞼がめっちゃ重い。
あー、ほんとどうにかしないと駄目だな、この眠気。
「えにょー……」
「何だよその欠伸……」
「ねみーんでふよぉ……ふわぁ……」
「そんなんお前の腐った目ぇ見りゃ分かる……」
「おや、良い所に置きましたね」
「お前もチェス強ぇじゃなーか……」
え、何、チェスしかゲーム無いの?せめてマリカやろーぜ。そんな頭脳戦じゃなくてよ。いやまぁ、マリカも勝利の為なら亀の甲羅も投げるし、イカスミも掛けるし、頭脳戦っつったらそーなのかもしれないが。ニントンドー容赦ねぇな、ガキにそんなゲームやらせるとか。だから現代はボッチが多発するんだよ。
一応、御園君とのバトルも終息、まったりゆるゆるタイムなう。少年たちのツッコミなのかよく分からん叫び声が発生しているけど、まぁ、めんどいし、無視。俺はテーブルに突っ伏していた顔を上げて、首をゆっくり回す。……やべぇ、コキコキッて音が死ぬほど鳴ってる
……あ、そうだ
「にーさんも一緒にお昼寝しましょーよー……」
「今はもう夕方なんだけどな……あと、今はゲームしてっから無理」
「えー、ケチー」
俺はムーっと軽く兄さんを睨み付けた。……俺、寝ぼけてる?
「……ッ、お前は寝過ぎだ……」
「は__っていだいっ」
え、ちょま、バチコンっつったよ?あと額がすげー痛いんですけど。何で俺は事あるごとに兄さんにデコピンされなきゃいけないんだよう__って、またかよ。何で?また兄さんの頬が赤いんだけど。ほんとにこれ、大丈夫なのかな。兄さん、ニートだから、連日真昼君に振り回されたせいで、疲れ出てんじゃないかな。
「兄さん……取りあえず寝ません……?」
「オレの話聞いてたのかお前は」
いや、そりゃ聞いてましたよ。相変わらず目死んでんな、でしょう?だ、だよね?合ってるよね?うん、合ってる、絶対合ってる。俺に間違いはねぇさきっとな
「だってねみーんですよぉ……“おにーちゃん”……」
「「…………」」
あ……?何かリリイさんがそっぽ向いて震えだした。いや、アンタ絶対笑ってんだろ。バレバレにもほどあるわ。ってか何で笑ってんの
「え、兄さん?な、何かやらかしました?」
「……しらね」
「何それ暴君」
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沙岼(プロフ) - 糺香さん» 応援ありがとうございます!!喜んで頂けた様で私もとっっても嬉しいです!そして安心しました (^_^; 此方こそ、リクエストありがとうございましたm(_ _)mまた何かありましたらよろしくお願いします! (2015年12月22日 20時) (レス) id: e0d89f30bb (このIDを非表示/違反報告)
糺香(プロフ) - 沙岼さん» いえいえ、全然大丈夫です!あと、繰り返すようですが、ありがとうございました!凄く自分のイメージに合っていて、今とてもテンション上がってますwこれからも応援してます、頑張ってください!(´ω`*) (2015年12月22日 20時) (レス) id: 48565dd88d (このIDを非表示/違反報告)
沙岼(プロフ) - 糺香さん» 此方へのコメント失礼します。大変遅くなってしまいましたが、絵の方が完成致しましたのでご報告に参りました。此方です→http://uranai.nosv.org/u.php/novel/8a5a99ee1f1/ 本当に遅くなってしまいすいません( ;´Д`) (2015年12月22日 18時) (レス) id: e0d89f30bb (このIDを非表示/違反報告)
糺香(プロフ) - ねこのふくろうさん» 大丈夫さ!何故なら俺はてん((殴← (2015年6月29日 18時) (レス) id: 7f15b0a463 (このIDを非表示/違反報告)
ねこのふくろう(プロフ) - 糺香さん» (割り込み注意)ディスプレイに頭突き!?痛そっ!大丈夫かい?´´(´°△°`;)オロオロ (2015年6月29日 0時) (レス) id: c14e14d86c (このIDを非表示/違反報告)
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