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「……おーい、そこの青春してるお二人さん、オレ達のこと忘れんなー」
呆れ顔でそう呼びかける龍ちゃんと、相変わらず天使レベルの笑顔で微笑みながら、俺と外ハネ少年を見つめてくる虎雪君。
……視線を戻す。外ハネと目が合った。また龍ちゃん達の方に顔を向ける。
「うっ、うわぁぁぁああああっ」
「うおおおぉお!?」
シュバババババッと風の如く、椅子を後ろに引いた。少年の叫び声と共に肩からは手が離れ、彼とは一メートル程間が出来た。お、驚いた……近過ぎた……。ゼーハーゼーハ―と呼吸を繰り返して、息を整える。マジで呼吸困難。だから龍ちゃん、いきなりああいうことを言うのはやめましょうね。
「何なんですか……あんなドッキリ頼んでないんすけど……」
「ドッキリも糞もねーだろ……事実を言っただけ」
「つーか、AもAでもっとマシな叫び声考えなかったの?」
「はぁ?」
何ぶっこいてんの、この外ハネ屑。人間はなぁ、唐突な現場に出会うと普通にあんな感じな叫び声にしかなんねーの。きゃあああああとかざけとんだろ、はっ倒すぞなの。いや吸血鬼だけどさ。
「そこも城綿さんの持ち味だよねー」
「だとしてもよ、何でそんな口調になったんだよ」
「ああ、小さい頃から男にしか見られなくて、もういっそのことこういう口調で行こうかなーって思ったからですかね」
「バッサリ行ったなA」
「オイ桜哉、城綿に謝っとけよ」
「え゛!?」
俺がこの高校に入学した理由。そんなに大した物じゃない。真昼君が通っているから。それだけだ。もともと、俺の青春時代なんてとっくの昔に通り過ぎた。もちろんボッチでしたけどね。
だから別にこの三人も、たまたまの仲だ。たまたま、真昼君が仲が良かったから。だからよく絡んでいるし、こうやって下らないことで大騒ぎをする。
顔を上げて、笑みを零しながら騒ぐ男子たちを見た。
別に俺は、友達を作ることが悪いとは言わない。むしろ、こういう関係を作っておいた方が、人生にも役立つのだろうと思う。そんな関係が死ぬほど少なく、経験も体験も無かった結果が俺だ。だから俺はこんな野郎になった。
__されど俺には必要ないのだ。友情なんて物は……。
…………ん?
「あのロリッ子誰ですかね」
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ハイ。ゴメンナサイ。更新がほんっとに死ぬっほどおっそくなってしまいました。
なのに。もう文字数が無い!ということで次回へ飛びます←
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沙岼(プロフ) - 糺香さん» 応援ありがとうございます!!喜んで頂けた様で私もとっっても嬉しいです!そして安心しました (^_^; 此方こそ、リクエストありがとうございましたm(_ _)mまた何かありましたらよろしくお願いします! (2015年12月22日 20時) (レス) id: e0d89f30bb (このIDを非表示/違反報告)
糺香(プロフ) - 沙岼さん» いえいえ、全然大丈夫です!あと、繰り返すようですが、ありがとうございました!凄く自分のイメージに合っていて、今とてもテンション上がってますwこれからも応援してます、頑張ってください!(´ω`*) (2015年12月22日 20時) (レス) id: 48565dd88d (このIDを非表示/違反報告)
沙岼(プロフ) - 糺香さん» 此方へのコメント失礼します。大変遅くなってしまいましたが、絵の方が完成致しましたのでご報告に参りました。此方です→http://uranai.nosv.org/u.php/novel/8a5a99ee1f1/ 本当に遅くなってしまいすいません( ;´Д`) (2015年12月22日 18時) (レス) id: e0d89f30bb (このIDを非表示/違反報告)
糺香(プロフ) - ねこのふくろうさん» 大丈夫さ!何故なら俺はてん((殴← (2015年6月29日 18時) (レス) id: 7f15b0a463 (このIDを非表示/違反報告)
ねこのふくろう(プロフ) - 糺香さん» (割り込み注意)ディスプレイに頭突き!?痛そっ!大丈夫かい?´´(´°△°`;)オロオロ (2015年6月29日 0時) (レス) id: c14e14d86c (このIDを非表示/違反報告)
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