4月28日 ページ6
この日が来た
今日、昔通りなら麟児さんにトリガーを見せてもらって千佳を守るように言われる日
僕がボーダー隊員であることを麟児さんには言ってない
その話が出てきた瞬間に拘束すれば、何とか、いかないかもしれない
念のため体内に害のない小型GPSをこの間教えてもらった時にケーキに含ませておいた
普通に食べていたから多分気づかれていないとは思う
でも麟児さんだから…
わからない
勉強がひと段落ついて休憩のタイミングになった
いつものようにお茶菓子をだす
「修」
「はい?」
・・・やっぱり、トリガー
麟児さんはこの世界でも向こうに行こうとするんですね
「これ…」
「トリガー、ボーダーの武器だ。取引で手に入れた」
「取引って…誰としたんですか?ボーダーの人ですか?」
「協力者の情報はヒミツだ
今度その協力者たちと一緒に近界民の門の向こうを調べに行く」
「…」
「近界民は異次元の門でこっちの世界に来る。じゃあ帰るときはどうするのか
人間を攫って帰るための門があるはずだ
もしくは………”近界民の宇宙船の入り口”みたいなもの
実はもう怪しい場所はあらかた目星がついてる」
ごめんなさい麟児さん
言質と証拠、記録しました
「麟児さん、それって千佳のためでもあるんですよね」
「…そうだ。保証はないがここを抑えれば一時的にも効果はあるかもしれない
まぁ俺の留守中千佳のことは頼んだぞ」
「麟児さん、お願いがあります」
ここからはもう、後戻りできない
後悔をしていくしかない
麟児さんに恨まれる
でも僕はそうするべきだと思ったんです
三門市民のためにならない、千佳のためにもならない
それでも僕は千佳に泣かないでもらいたいから
「トリガーを机に置いて、両腕を上げて床に座ってください」
「修?」
「すみません麟児さん。いくら千佳のためでも僕は違反者を見逃すことはできません」
麟児さんの首にカッターを向ける
すごく驚いている。今までボーダーに関しては何も言わなかったし母さんも言わない
トリガーを下して腕も上げた。動作はすべてゆっくりとしている
けれど床には座ろうとしない
「麟児さん、お願いです。僕はあなたに手荒なことはしたくない」
「修…お前ボーダー隊員だったのか」
「いわずにすみません。僕はあなたを捕まえる立場にある人間です
お願いですから床に座ってください」
麟児さんが床に座ろうと動き始めた
離れようとしたら、僕の両足が動かなかった
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西 - この方角に福があるはずです
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ミリア - 凄く気に入った作品で大好きです今後他の作品を作る予定があったらワールドトリガーの三輪か三雲の姉か妹か幼なじみがアニメKかリボーンか銀魂かパズドラとコラボかトリップか転生した作品が読んでみたいです説明が下手だったらすみませんこれからも応援します。 (2017年12月9日 16時) (
レス) id: 9bec705c08 (このIDを非表示/違反報告)
麟＠元流星群 - リズさん» ありがとうございます＾＾ (2016年10月30日 10時) (レス) id: f0e4135d73 (このIDを非表示/違反報告)
リズ - この作品面白いですね！ (2016年10月24日 23時) (レス) id: 9929c522bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：麟＠元流星群 | 作成日時：2016年4月1日 18時
