12 それぞれの戦い ページ13
シシ神の力を与えられたサキは、寝てしまった
コハクは、シシ神に従いサキを寝床に連れていきモロ以外の太古の神々を呼び集めた
ロロ「どうかしたの？」
ｸﾛｳ「受け継がれたのだな」
ｺﾊｸ「ああ」
ｽﾈｲｸ「シシ神様も人間と戦うつもりなのか」
ｺﾊｸ「人間の狙いはシシ神様だ……俺たちは、サキ姫を守るだけだ」
ｸﾛｳ「…………そうだな」
サキ「………母………様………」
ロロ「可哀想」
ｸﾛｳ「？」
ロロ「サキは、母を二回も失うことになるの？」
ｺﾊｸ「！」
ｸﾛｳ「………」
ｽﾈｲｸ「……三回にならぬよう願うしかない」
ロロ「………」
〈山犬の一族side〉
ｱｼﾀｶ「…………」
モロ「辛いか」
ｱｼﾀｶ「！」
モロ「そこから飛び落ちれば簡単にケリが着くぞ 体力が戻れば痣も暴れだす」
ｱｼﾀｶ「私は、なん日も眠っていたようだな 夢うつつあの子に世話になったのを覚えている」
モロ「お前が一声でも呻き声を上げたら噛み殺してやったものを惜しいことをした」
ｱｼﾀｶ「美しい森だ 乙事主は、まだ動いてないのか」
モロ「穴に戻れ小僧 お前には聞こえまい猪どもに食い荒らされる森の悲鳴が 私は、此処で朽ちていく身体と森の悲鳴に耳を傾けながらあの女を待っている あいつの頭を噛み砕く瞬間を夢見ながら」
ｱｼﾀｶ「モロ、森と人が争わずに済む道はないのか 本当にもぉ止められないのか」
モロ「人間どもが集まり始めている貴奴らの火がじきに此処へ届くだろう」
ｱｼﾀｶ「サンはどうするつもりだ？あの子も道連れにするつもりか」
モロ「いかにも人間らしい手前勝手な考えだな サンは我が一族の娘だ 森と生き森が死ぬ時は共に滅びる」
ｱｼﾀｶ「あの子を解き放てあの子は、人間だぞ」
モロ黙れ小僧 お前にあの娘の不幸が癒やせるのか
モロ森を侵した人間が我が牙を逃れるため投げ寄越した赤子がサンだ
モロ人間にもなれず山犬にもなりけれぬ 哀れで醜い 可愛い 我が娘だモロお前にサンが救えるのか
ｱｼﾀｶ「分からぬ……だが共に生きることは出来る」
モロ「ファハハハハ」
モロどうやって生きるのだサンと共に人間と戦うと言うのか
ｱｼﾀｶ違う! それでは憎しみを増やすだけだ
モロ「小僧、お前にもお出来ることは何もない
お前は、じきに痣に食い殺される身だ 夜明けと共に此処を立ち去れ」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 211人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
k 靭瀏 - 素晴らしい話ですね！とても面白いです。続きを待ってます！ (2021年8月27日 1時) (
レス) id: de4b4de96b (このIDを非表示/違反報告)
白狐(プロフ) - 続き楽しみです！ (2021年8月14日 13時) (レス) id: 3ee3a5f1c6 (このIDを非表示/違反報告)
__ne_mU_(プロフ) - おもしろい...頑張ってください！ (2021年8月14日 5時) (レス) id: 2fa8042a76 (このIDを非表示/違反報告)
mito - すごく楽しくて吸い込まれるような感覚になります。更新頑張ってください！ (2021年8月14日 0時) (レス) id: 121f4f7b22 (このIDを非表示/違反報告)
かむり��(プロフ) - 一話一話が面白いので、いつもワクワクしてます！ (2021年4月19日 7時) (レス) id: 54a03665cc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
