11 受け継がれる遺志 ページ12
ｱｼﾀｶは、タタリ神を討った際に受けた呪いを見せる
ｱｼﾀｶ「あるいは、この呪いをシシ神がといてくれぬかとこの地に来た」
サン「…………」
ｱｼﾀｶ「だが、シシ神は傷は癒やしても痣は消してくれなかった 呪いが我が身を食い尽くすまで苦しみ生きろと」
サン「待って乙事主様 この人を食べてはダメ」
乙事主「おお モロの娘だね 噂は聞いていたよ」
サン「あなた、目が」
乙事主「どいとくれ…食いはしない」
ｱｼﾀｶ「山犬の姫、構わない ナゴの守の最期を伝えたいから」
サン「…………」
乙事主は、ｱｼﾀｶの手に鼻を近付けて嗅ぎ取った
乙事主「ありがとうよ お若いの………悲しいことだ 一族からタタリ神が出てしまった」
ｱｼﾀｶ「乙事主殿 このタタリを消す術はないのだろうか」
乙事主「森を去れ 次に会う時はお前も殺さねばならぬ」
モロ「乙事主よ数だけでは、人間の石火矢に勝てぬぞ」
乙事主「モロ わしの一族を見ろ、皆小さくバカになりつつある このままではわしら一族はただの肉として人間に狩られるようになる」
モロ「気に入らぬ、一度にケリを着けようなど人間どもの思う壺だ」
乙事主「山犬の力を借りようとは思わぬ 例え我が一族ことごとく亡ぶとも人間に思い知らせてやる」
そこにいた獣たちが静まり返っていた所にシシ神が現れた
サキ「母様……」
シシ神「…………」
サキ「…………ｺﾊｸ、あと頼む」
ｺﾊｸ「御意」
サキは、シシ神を追い掛けた
ｱｼﾀｶ「…………シシ神の娘」
ｺﾊｸ「モロ、その人間頼むぞ」
モロ「サン」
サン「！…………」
山犬の一族は、ｱｼﾀｶを連れて寝床に戻った
タタラ場では、地侍との戦にシシ神の森を奪うための準備を始めていた
猪たちは、シシ神の森を食い荒らし始めた
〈サキside〉
サキ「母様」
シシ神「サキ、モロを助けたいか？」
サキ「助けたい！！」
シシ神「…………この森にいる太古より生き続ける一族たちをお前に守れるか？」
サキ「守りたい！人間たちに奪われたくない」
シシ神「目を瞑りなさい」
サキ「？」
シシ神「貴女に私の力を全て託します」
サキ「！！母様」
シシ神「この森は遅かれ早かれ貴女の森になる」
サキ「そんな！母様」
シシ神「…………」
サキ「ッΣΣ」
シシ神は、サキにあらとあらゆる力を与えた
サキは、全身にのし掛かる力に押し潰されそうになりながらも耐え続け全てを託された
シシ神「今は、休みなさい………コハク」
ｺﾊｸ「………」
シシ神「娘を頼みますよ」
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k 靭瀏 - 素晴らしい話ですね！とても面白いです。続きを待ってます！ (2021年8月27日 1時) (
レス) id: de4b4de96b (このIDを非表示/違反報告)
白狐(プロフ) - 続き楽しみです！ (2021年8月14日 13時) (レス) id: 3ee3a5f1c6 (このIDを非表示/違反報告)
__ne_mU_(プロフ) - おもしろい...頑張ってください！ (2021年8月14日 5時) (レス) id: 2fa8042a76 (このIDを非表示/違反報告)
mito - すごく楽しくて吸い込まれるような感覚になります。更新頑張ってください！ (2021年8月14日 0時) (レス) id: 121f4f7b22 (このIDを非表示/違反報告)
かむり��(プロフ) - 一話一話が面白いので、いつもワクワクしてます！ (2021年4月19日 7時) (レス) id: 54a03665cc (このIDを非表示/違反報告)
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