頭文字D ～秘められし才能～ (ページ20)

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stage19 ページ20

啓介「こいつら何処に向かってんだ」

涼介「何処に向かっていようと関係ない………運転しているドライバーは、そこらの走り屋とは違う」

啓介「慣れてるって感じだ」

涼介「…………」

男たちは、何も考えずに峠を登り始めた

涼介「不味いな」

啓介「嫌な予感しかしねぇ」

一方、その車は

先輩「高橋涼介が追ってくるとは……その女、何者だ」

同級生「ただのゴミですよ」

先輩「ただのゴミに白い彗星と呼ばれる色男が追い掛けてくるかよこんな秋名にまで来て」

同級生「前に俺たちの仲間が一緒に居た金髪男に追い払われたけど」

先輩「弟の啓介まで……………」

先輩が少し余所見をしたその時、路面が雪で凍っておりスリップ
車は、回転した

先輩「うわぁああ！？」

同級生「うわああああ」

紗季「ΣΣΣΣΣ」

ドガーーン

啓介「！？」

涼介「啓介、救急車と警察に連絡しろ」

啓介「わかった」

池谷「！！スリップか」

健二「俺、拓海に連絡する」

池谷「ああ」

涼介と池谷は、それぞれ車を近くの路肩に停めてから事故した車へ
中から男三人がそれぞれ打った部分を抑えて出てきた
だが、紗季は車内で倒れた
その異変に涼介は

涼介「紗季！！！」

池谷「！」

意識がなく、口を塞がれていたことで呼吸が出来ない状態になっていた
涼介は、すぐに紗季をお姫様抱っこで車から出した

啓介「紗季！！！！？」

健二「！！？嘘だろ」

連絡を受けた拓海も到着し駆け付けた

拓海「紗季！！！」

涼介「来るな」

拓海「！」

涼介「息をしてない………」

全員「！！！」

涼介は、心肺蘇生法が出来る場所に紗季を下ろして心肺蘇生法を始めた
その場に居る男たちは、それを見守ることしか出来ない

啓介「兄貴なら救ってくれる」

拓海「！！」

啓介「…………医師になる兄貴だ」

拓海「…………紗季」

少しすると救急車と警察のサイレン音が聞こえてきた

涼介「紗季……………」

紗季「………………」

啓介「兄貴…………」

拓海「……………」

救急隊「救急です」

啓介「少し待ってください！兄貴が今」

救急隊「！！」

涼介「！！」

紗季「げほっ」

涼介「息を吹き替えした」

全員「！！！」

啓介「兄貴」

拓海「紗季！！！」

紗季「…………兄さん」

拓海「よかった…………」

紗季「……………」

救急隊「病院に運びます」

涼介「高橋総合病院にお願いします」

救急隊「わかりました、同乗者は」