六 ページ7
りんと邪見がご飯に夢中になっている間、一人で静かに涙を流すAの側へ殺生丸が座り抱き寄せた
A「!!!」
殺生丸「…………」
A「殺……生丸……様?」
殺生丸「………」
A「ッ!/////」
殺生丸は、自分の膝にAを乗せ毛皮のような尻尾で包み込み目から溢れている涙を舐め取った
殺生丸「…………」
A「殺生丸……様」
Aは、殺生丸に目元を舐められたことに対して恥ずかしく思ったが左肩に置かれた殺生丸の右手に安心したかのように眠りへついた
りん「…………A姉様と殺生丸様、いい感じだね」
邪見「フンッ」
自分の毛皮の中で静かに眠るAを眺める殺生丸
犬のように鼻を近付ける
A「……………(涙)」
殺生丸「……………」
殺生丸の中でAを泣かせるものに対して少し怒りが沸いていた
その理由に対して認めたくない気持ちもあった
殺生丸「邪見」
邪見「殺生丸様?」
殺生丸「明日一日、此処で二人を見張れ」
邪見「殺生丸様は?」
殺生丸「………先を見てくる」
邪見「わかりました」
殺生丸は、邪見にそう伝えてから見張りを続けた
翌朝、りんとAが起きる頃には殺生丸は出掛けていた…………犬夜叉の所に
犬夜叉「毎度毎度、何だってんだ!!殺生丸」
殺生丸「………お前に用はない」
犬夜叉「何ぃ!!」
殺生丸「…………そこの女に用がある」
かごめ「私!!」
弥勒/珊瑚「一緒に居た巫女よりかごめちゃんを」
殺生丸「近付くな」
かごめ「え」
殺生丸「…………Aに近付くな………お前のせいで毎晩泣いている」
全員「!!」
殺生丸「…………」
殺生丸は、それだけを伝えて犬夜叉たちの所から去り村に寄って新しい女物の着物を持って洞窟へ戻った
邪見「殺生丸様?」
殺生丸「………巫女」
A「え?」
殺生丸「…………」
A「着物?…………私に……ですか?」
りん「良かったねA姉様♪」
A「………ありがとうございます」
殺生丸がAに持ってきた着物は、黒地に赤の菊と銀色の垂れ桜が刺繍されていた
A「!!!…………」
りん「わぁー綺麗!」
<犬夜叉一行side>
かごめ「殺生丸は、やっぱり………Aちゃんが」
弥勒「態々、忠告しに来たのですから」
珊瑚「戦国最強の妖怪と呼ばれた殺生丸も女の涙には敵わないってことかな?」
かごめ「犬夜叉もそうだし………多分ね」
犬夜叉「一緒にすんじゃねーよ」
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ガベーラ(プロフ) - 殺生丸様が素敵すぎます!!凄く大事にしてる感じにキュンキュンです!!りんちゃんも可愛いしこのお話とても面白いです! (2023年2月8日 19時) (レス) id: 83b0960623 (このIDを非表示/違反報告)
瑠李(プロフ) - 更新ありがとうございます😭これからも応援してます。 (2022年2月11日 11時) (レス) id: 9824e2f221 (このIDを非表示/違反報告)
Mignon(プロフ) - 応援してます!続きが読めることを楽しみに待ってます! (2022年1月19日 19時) (レス) @page35 id: 0ee41ec00b (このIDを非表示/違反報告)
千尋 - とても面白いです!更新頑張ってください! (2021年10月5日 12時) (レス) @page33 id: 25c03afb5d (このIDを非表示/違反報告)
瑠李(プロフ) - 更新ありがとうございます。 (2021年3月18日 0時) (レス) id: 88c711d3e6 (このIDを非表示/違反報告)
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