時を越え結ばれた朱糸 【殺生丸】

三十二 ページ33

殺生丸「……………」

A「殺生丸様………私は、生きてますよ」

殺生丸「そうか」

A「戻って、我々も敵を」

殺生丸「わかった」


幻覚から目を覚ました殺生丸


A「邪見、りんを頼んだぞ」

邪見「え！！」


真の姿の殺生丸に乗ったまま森へ


かごめ「見付からない」

犬夜叉「？」

弥勒「犬夜叉？」

珊瑚「何か居るの？」

犬夜叉「殺生丸だ」

かごめ「え！」

A「犬夜叉」

犬夜叉「！！！！？」

かごめ「A！！もしかして」

A「正気に戻ってるよ」

？「戦国最強の巫女と呼ばれるだけのことはあるようだ……ククククク」

全員「！！！」

A「化け猫！！！」


幻覚を扱う敵は、化け猫で真の姿を表した
化け猫は、真の姿の殺生丸様と同じ大きさだった


犬夜叉「化け猫と化け犬かよ」

弥勒「犬夜叉も人のこと言えないかと」

犬夜叉「！！！」

殺生丸「降りていろ」

A「はい」


Aは、犬夜叉の上に落ちた
犬夜叉は、踏んづけられた


犬夜叉「てめぇ、俺を何だと」

A「犬のぬいぐるみ」

犬夜叉「殺してやる！！」

かごめ「犬夜叉、おすわり！！」

犬夜叉「ほべッ！」

A「……………」


化け猫と殺生丸様の激しい戦いに荒れる森


A「妖怪って朝に強いのも居るんだね」

弥勒「確かに」

かごめ「あの化け猫は、Aが本物と間違えるくらいの幻覚を見せられるのにどうして殺生丸は、幻覚に落ちなかったんだろ」

A「それは本人じゃないと分からないよ」

かごめ「想いかな」

A「私が死んだら奈落を倒せないからじゃない？」

かごめ「A………あんた」

A「？」

かごめ「殺生丸にキスされたんでしょ」

A「/////」

かごめ「気付きなさいよ」

A「いやいや、あれは毒を抜く為で」

弥勒「好きじゃなければあの殺生丸がしないと思いますが」

珊瑚「私もそう思う」

A「…………」

かごめ「殺生丸、Aのことになると必死だからねいつも」

A「そんな方じゃ」

かごめ「好きな人が居たら変わるわよ……殺生丸だって」

A「…………」


化け猫の爪は、真の姿の殺生丸の顔を掠め更に体に噛みつく
真の姿の殺生丸は、噛まれたことに怒った様子で化け猫を抑え込んで攻撃をする
その攻撃を直に受けた化け猫は、消滅し四魂の欠片が出現した

A「かごめ」

かごめ「ありがとう」

殺生丸「ッ………」

A「！！殺生丸様」

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