時を越え結ばれた朱糸 【殺生丸】

二十四 ページ25

A「奈落に生き返らされたか？」

露骨「……………」

A「狙いはなんだ！四魂の欠片ならかごめが！！」

露骨「かごめとは……お前と同じよそ者の巫女だろ？」

A「…………」

露骨「あの女は、オレの嫁候補だ」

A「なっ！？」

露骨「でも………お前もいい」

A「！毒がッ」

露骨「動けないだろ？人間なら尚更」

りん「A姉様！！」


Aは、毒に蝕まれ気を失い露骨に連れ去られた
その後に殺生丸が駆け付け、邪見から話を聞きりんを邪見に任せて露骨の後を追い掛け途中でかごめを拐われた犬夜叉たちを追い越した



犬夜叉「殺生丸！！」

弥勒「まさか、A様も？」

珊瑚「あの急ぎは、多分」

犬夜叉「待ちやがれ！！」


犬夜叉は、弥勒たちを置いて殺生丸を追い掛ける


殺生丸「……………あっちか」

犬夜叉「かごめ………」


かごめとAは、同じ小屋に居たものの
Aは、りんと邪見を守るため少ない霊力で守っていた為、体を蝕む毒でぐったり


かごめ「Aちゃんから手を離しなさいよ！！」

露骨「この女に子供を産んで貰うんだ」

かごめ「自分の毒で動きを！！」

露骨「馬鹿な女だ、奈落様に左目を奪われたことで霊力が思うように戻らない状態で小娘と小妖怪を守るために自らを盾にして毒を浴びたんだからな」

かごめ「Aちゃん、殺生丸が絶対に来てくれるから死んじゃダメ！！」

露骨「戦国最強と言われた妖怪もが惚れ込んだ巫女にオレは、子供を産んで貰う！！」

A「貴様の子など誰が産むものかッ」

露骨「まだ喋れるか……流石、この世で最も強い巫女だ………でも言葉が出せても体が動かなければ意味がない」

A「ッ………殺生丸様ッ」

犬夜叉「かごめ！！」


ガシャーーン


かごめ「犬夜叉！！」

犬夜叉「無事か！！」

かごめ「Aちゃんが！！」

露骨「オレの嫁に触るな！！」

A「ハァ……ハァ……(虫の息)」

殺生丸「……………(睨)誰が貴様のだと？」

露骨「！」

犬夜叉「殺生丸が……キレてる」

かごめ「…………」

A「ハァ……ハァ……」

殺生丸「コレは、私のモノだ！！」


殺生丸は、Aを毛皮で抱き締め、毒爪や毒華爪で攻撃をするが毒の抗体を持つ露骨には、さほど効いていない


露骨「その巫女を寄越せ！！」

殺生丸「…………」



殺生丸は、Aが毒をこれ以上浴びないように毛皮の内側に入れ自分を盾に露骨の毒を浴びる

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