時を越え結ばれた朱糸 【殺生丸】

十六 ページ17

かごめ「Aちゃんは、りんちゃんにとってお姉さんのようなお母さんのような存在なのね」

珊瑚「戦国一の霊力を持つ巫女って言うのも納得したよ」

七宝「かごめ、無事か？」

かごめ「大丈夫よ」

犬夜叉「けっ、何が悲しくてこんな奴と共闘なんか」

殺生丸「…………」

りん「A姉様、大丈夫？」

A「ちょっと疲れただけよ、明日になれば元気になるわ」

りん「殺生丸様、A姉様が疲れてるみたい」

殺生丸「邪見、今日は、此処で休む」

邪見「畏まりました、殺生丸様」

かごめ「私たちも此処で休みましょ」

犬夜叉「はぁ！？何でだよ」

かごめ「Aちゃんとりんちゃんと話したいから」

犬夜叉「お前なぁ」


犬夜叉の話を無視してかごめたちは、野宿の準備を始めた
その隣でAは、りんと夜ご飯を作るも


りん「A姉様、りんがやるから休んでください」

A「大丈夫…………」

りん「…………殺生丸様ぁー」

A「りん………何でもかんでも殺生丸様に言うのやめて……」

りん「どうしてですか？」

A「私ごときに殺生丸様の迷惑になりたくないから」

りん「………………」


話している間に晩御飯が完成したAは、人数分に取り分けた

かごめ「ありがとう！」

弥勒「ありがとうございます」

珊瑚「美味しそう」

犬夜叉「けっ…………いらねぇ」

邪見「………」

りん「殺生丸様、A姉様が作ったご飯です」

殺生丸「後で貰う」

りん「今、食べてください！」

A/邪見「りん！」

殺生丸「…………」


殺生丸は、渋々食事を受け取り食した
りんは、子供特有の行動に皆が驚いていたがそれに黙って従う殺生丸に驚いた犬夜叉一行だった
そして、食事を始めた

かごめ「美味しい」

弥勒「えぇ、優しい味で温まります」

珊瑚「うん」

七宝「オラでも美味しいと思うぞ！」

雲母「キュウ♪♪」

犬夜叉「…………？」

殺生丸「…………」

皆が食事をしている所、殺生丸は、静かに立ち上がりAの隣へ座り尻尾のような毛皮をAに巻き付けた


A「ZZZ」

りん「♪♪♪」

かごめ「りんちゃん、いつも？」

りん「うん」

寝てしまったAは、そのまま殺生丸の腕の中で安眠へついた
それを黙って見守る犬夜叉一行たち
皆が食事を追え、各自眠りにつく
だが、先に眠っていたAが突然目を覚ました


殺生丸「どうした？」

A「…………奈…落………」

殺生丸「！！」

犬夜叉「奈落だと！」

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