時を越え結ばれた朱糸 【殺生丸】

十 ページ11

A［四魂の欠片を集めているくせに姿も捕らえられないとは］

かごめ［だっていつもと違う妖怪で見えないんだから］

A［見ようとするから………貴女も巫女なら四魂の欠片の気を感じ取りなさい］

かごめ［！！］

ピュ〜ン


Aが放った破魔の矢が闇に包まれた雲の中を真っ直ぐ飛び


妖怪［ぐっはっ！！］

かごめ［射ぬいた！］

A［守妖牙、妖怪を浄化させて］

Aは、守妖牙を地面に刺し指を口許に2本立て印を呟く
守妖牙にAの霊力が集中し怪しげな光を放つ

邪見［守妖牙が何故、強い霊力が居るのか………それは、霊力を守妖牙が必要とするから］

りん［A姉様…………］

妖怪［その巫女から殺せ］


大量の妖怪が一斉にAに襲い掛かる


殺生丸［…………遅い］

犬夜叉［はぁ？］

A［守妖牙、浄化葉］

妖怪［なっ！！く 草］

A［…………地に眠れ］


守妖牙を通じて地に生える草木を成長させ妖怪たちを捕まえる
そして、草木を通じて浄化させていく
病み上がりでまだあまり霊力が溜まっていない状態で


邪見［妖怪に食われ、５日ほど寝ていた奴になぜ霊力が溜まっている………］

かごめ［溜まってる訳じゃない………少ない霊力で浄化させてるのよ］

A［くッ…………］


意識が飛びそうな状態を保ち続けているAに忍び寄る妖怪


妖怪［戦国最強の巫女、貴様の霊力をいただく］

A［殺生丸様、本体です］

殺生丸［本体は、私が殺る］

A［雑魚は、お任せを］


犬夜叉たちや村人たちは、二人の戦いを黙って見ていた
妖怪が１匹１匹と浄化され、殺生丸が本体を倒すと同時に全ての妖怪を浄化させたA


A［ハァハァ………］

りん［凄い！！A姉様］

邪見［あ！コレ、りん］

A［ッ……………］

ドサッ

殺生丸［…………休め］

A［ありがとうございます………］

全ての霊力を使い果たしたAは、その場で崩れたが殺生丸が抱き止め、眠らせた


かごめ［あの二人………恋愛とかじゃない何かで繋がってる］

弥勒［あの二人は、犬夜叉とかごめ様の関係以上に強い結びを感じます］

りん［A姉様…………］

殺生丸［眠っているだけだ］

りん［！………よかった］


皆が安堵した矢先、現世で生きる二人を突如現れた空間に引き摺り込まれてしまった


犬夜叉［かごめ！！］

殺生丸［A！！］

かごめ［犬夜叉ぁー］

A［……………］

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