授かりし命に罪はない【ジン】 (ページ47)

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病室に残されたﾄﾆｯｸとジン
ジンは、幼い二人に近付いて少し触れる
その後、赤ちゃんは、新生児室に移された

ジン「……………」

ﾄﾆｯｸ「…………ジンもその時があったんだよ」

ジン「お前もだろ」

ﾄﾆｯｸ「………ジンは、両親を覚えてる？」

ジン「覚えてるわけねぇだろ」

ﾄﾆｯｸ「だよね………」

ジン「…………」

ﾄﾆｯｸ「あの子達は、絶対に二人で守りたい」

ジン「寝ろ」

ﾄﾆｯｸ「？」

ジン「体力とかまだ、戻ってねぇだろ」

ﾄﾆｯｸ「…………」

ジン「二人に何かあったら起こすから」

ﾄﾆｯｸ「そうする」

ﾄﾆｯｸは、産後の疲れを回復させるために眠った
眠った後、ジンはベルモットが撮影したビデオを静かにみる
ビデオを見ながらジンは

ジン「………俺一人でもお前らを守ってやるって言ったらﾄﾆｯｸ絶対に怒るよな」

とジンは、椅子を寝ているﾄﾆｯｸの横に移動させてﾄﾆｯｸの手を握って自分も寝てしまった

扉が開く気配にﾄﾆｯｸとジンは、目を覚ました

看護婦「お体の具合はいかがですか？」

ﾄﾆｯｸ「まだ、少し疲れてますけど他は特に」

看護婦「では、今日１日休んでいただいて明日、赤ちゃんと退院した後の流れなどの説明などをさせていただきます」

ﾄﾆｯｸ「わかりました」

看護婦「退院したら、お風呂に入れたり、ミルクを与えたりするのでそのやり方なども一緒に」

ﾄﾆｯｸ「あの、それって私たち二人で学ぶんですか？」

看護婦「勿論ですよ！！………シングルじゃないですよね？」

ﾄﾆｯｸ「ええ…………」

ﾄﾆｯｸは、ジンを不安な目で見て言葉を返した

看護婦「では、また明日お伺いします」

看護婦が出て行ったあと

ﾄﾆｯｸ「出来る？」

ジン「知らん」

ﾄﾆｯｸ「…………オムツ替えれる？」

ジン「……………」

ﾄﾆｯｸ「それも踏まえて………」

ジン「二人で守るんだろ」

ﾄﾆｯｸ「！」

ジン「何とかなる」

ﾄﾆｯｸ「…………」

ﾄﾆｯｸは、不安しかなかった
その日は、二人とも早めに休んで翌日に備えた
そして、翌日二人は、看護婦さんに怒られながら赤ちゃんのケアなどを学んだ

看護婦「ちょっと！旦那さん、赤ちゃんの頭をちゃんと持って！！」

ﾄﾆｯｸ「赤ちゃん死ぬ！！」

ジン「人形が軽すぎるんだ！」

看護婦「赤ちゃんと同じ体重です！！」

ジンは、殺したい気持ちを抑えながら必死に学んだ
それを横で笑うﾄﾆｯｸに対しても看護婦は

看護婦「奥さん、笑い事じゃありませよ！！」

ﾄﾆｯｸ「すすみません」