銀糸が導く愛歌 【名探偵コナン】

色違いの兎 ページ33

少し休憩してから再び館内を見る

紗季:ジン、あれ取って
ジン:？
紗季:欲しい
ジン:また狼か？
紗季:♪ジンそっくり
ジン:………

見て回っていたら、ゲームコーナー的な場所で狼の縫いぐるみなど動物のマスコットが景品になってるダーツを見て、ジンに頼んだ
ジンは、迷うことなく３本のｽﾃｨｰﾙﾃｨｯﾌﾟ(矢)を中心(ブル)に命中させた

紗季:流石
ジン:好きなの選べ………俺は、いらん
紗季:んーと

係りの人から３匹選んでと言われたので欲しかったﾀﾞｰｸﾌﾞﾙｰの狼と白兎と黒兎を貰った


紗季:ジン、鍵貸して
ジン:付けるな
紗季:！
ジン:………
紗季:………じゃあ、これ持ってて

と白兎をジンに渡す

ジン:………お前と同じ色だな
紗季:はあ？
ジン:瞳の色
紗季:………あ、本当だ

白兎は、桜色の瞳と言うことに気付かなかった私

紗季:黒兎は、深緑だよ！ジンと一緒
ジン:どれもこれも俺にするな………俺は兎じゃねぇし
紗季:ジンが兎だったら、ギャップ萌えするけど
ジン:お前の頭、大丈夫か？
紗季:正常だわ！！

なんて楽しい時間もあっという間で病院に戻らないといけない時間が近かった

紗季:もぉ………帰らないと………
ジン:…………
紗季:………楽しい時間は、あっという間………もっともっと、ジンと遊びたいのに(俯く)
ジン:………
紗季:………
ジン:？泣いてんのか
紗季:泣いてない………目にゴミ入っただけ
ジン:………
紗季:………[もっとジンと居たいのに…]

ジンの事を好きと思えば思うほど、心苦しく気付けば目から涙が零れていた
ジンは、そんな私を見て手を繋いで先導を歩いていく
大きくて広いその背中を見ることが出来なかった……
私達は、遊園地を出て駐車場に戻った

紗季:………
ジン:……………
紗季:ジン？


駐車場に着いて、ﾎﾟﾙｼｪに乗り込んだがｴﾝｼﾞﾝを掛けないジン

紗季:どうしたの？
ジン:………いや
紗季:………


ジンは、煙草を咥えてからｴﾝｼﾞﾝを掛けて病院へ向かった

紗季:…………
ジン:………

病院に戻ると


紗季:！？ﾍﾞﾙﾓｯﾄ、ｷｬﾝﾃｨ、安室さんも
ジン:何で揃ってんだ
ﾍﾞﾙﾓｯﾄ:貴方と紗季の様子を見に来たのよ
紗季:？
ﾊﾞｰﾎﾞﾝ:見たところ何処か出掛けていたようですが
ｷｬﾝﾃｨ:紗季に無理させてないだろうね？ジン
ジン:させてねぇよ………

私は、大人しくベットへ入る

ﾍﾞﾙﾓｯﾄ:紗季、退院したら私に付き合ってくれる？
紗季:？

擦れ違い→←遊園地

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す