銀糸が導く愛歌 【名探偵コナン】

理由 ページ27

紗季:ありがとう
蘭:ねぇ、紗季ちゃん
紗季:？
園子:あんたどうして、あの人に気持ちを伝えないの？
紗季:！？
蘭:ｷｬｯﾂｶﾌｪの事件の時、思ったんだよ？紗季ちゃん、心は許してるのにどうして気持ちを伝えないのか
園子:あの人でしょ？あんたの心にいるの
紗季:流石………園子……恋愛関係になると鋭い
園子:！
紗季:あの人への気持ちに気づいたのは、この前、蘭たちに言われたからだよ………そして、１週間も彼に会えなかった……それで気付いた
蘭:じゃあ
紗季:でも、二人と違って高校生じゃない
蘭:！
紗季:彼には、仕事があって私みたいな女に時間を掛ける暇なんて無いよ………それに、もぉ裏切られたくないから
園子:裏切られる？
蘭:どういうこと？
紗季:………


紗季の恋愛ﾄｰｸを廊下で静かに聞いている男と女

ジン:………[調べる必要がありそうだな……紗季を裏切った男を]
ﾍﾞﾙﾓｯﾄ:………[恐い顔しちゃって]

紗季:中学２年のある日まで彼氏居たんだ………優しくて私より２つ上の
蘭:！
紗季:でもその人、見た目は真面目なんだけど真面目すぎて目をつけられやすくて
蘭:………
紗季:ある日、その人とデートしてる時に柄の悪い人達に囲まれて………私をお金としてやるから見逃してくれって
蘭/園子:はあ！？
ジン/ﾍﾞﾙﾓｯﾄ:………(怒)[見付けてぶっ殺す]
紗季:柄の悪い人たちは、それを飲んで彼を見逃して私を………まぁ、昔から運動神経が良かったから隙を見て逃げたんだけど………それから彼氏とか作らないようにしてるの……また、自分を楯にされるの嫌だし男の人って女性の体に反応して何するか分からないからさ
蘭:紗季ちゃん………
紗季:私と居ると悪いことに巻き込まれるからさ………現にｷｬｯﾂｶﾌｪの店長やあの人も……そう…………私がこんな見た目だから………(俯く)
蘭:そんなことないよ！！
園子:そうだよ！あんたは、あんたでしょ
紗季:蘭も園子も本当は、目障りでしょ？私のこと
蘭/園子:！！！
紗季:私と居るとろくなこと無い………二人は、まだ怪我とかしてないから一緒にいるだけで自分に何かあったら私を置いてく………
蘭/園子:………
ジン:………[黙って行ったのが仇になったか]
ﾍﾞﾙﾓｯﾄ:………[紗季にそんな寂しい傷があったなんて……]
蘭/園子:友達だよね？
紗季:え
蘭:私達、友達でしょ？
園子:友達を置いて、逃げるヤツは、屑だよ！！
紗季:！！
蘭/園子:私達は、紗季を置いて逃げない！！逃げるなら一緒だよ

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