男と女のﾀﾞﾌﾞﾙｽ２【テニスの王子様】 (ページ18)

今日:6 hit、昨日:6 hit、合計:15,985 hit

66 ページ18

越前「紗季、見たこともないくらい嬉そうっすね」

桃城「手塚部長と組むからなのか、立海の二人を相手にするからなのか………」

不二「両方だよ……きっと」

幸村「ｻｰﾌﾞは、Lady firstでいいよね？真田」

真田「無論だ幸村」

幸村「紗季ちゃん、存分に楽しもうか」

紗季「お願いします」

真田「来い」

紗季「じゃあ、遠慮なくぅ～」

紗季は、目を瞑り精神統一させるように深く深呼吸をした後、ﾎﾞｰﾙを上げた
そして、そのﾎﾞｰﾙに高速回転を加えて打った

紗季「雷獣サーブ」

真田「！ッ～ハァアア」

幸村「！？真田が両手持ち」

紗季が新しく使用した"雷獣ｻｰﾌﾞ"を真田がラケットを両手で持って打ち返した
そのﾎﾞｰﾙは、真っ直ぐに紗季へ返された

紗季「炎を纏いし鳥よ、可憐に羽ばたけ！"不死鳥"」

幸村「これが不死鳥………でも僕には、効かない」

紗季「♪」

幸村「！？」

手塚「………」

跡部「紗季も手塚ｿﾞｰﾝを習得しているのか！」

青学３年「伊達に"手塚"に懐いてる訳じゃない」

白石「どういう意味や？」

不二「見てればわかるよ………本当に紗季は、手塚に懐いてるから」

越前「俺、途中から部長が二人に見えそうで怖いっす」

桃城/海堂「確かに(汗)」

紗季は、立海最強と呼ばれる幸村と真田相手に臆することなく対等に戦っている
幸村や真田に仕掛けるﾎﾞｰﾙは、手塚の肘や肩を考えてなるべく自分へ戻ってくるように"竜の舞"を加えている
それに対して"手塚ｿﾞｰﾝ"だと思っている一部が更に興味深いと真面目に見始めた

ドーン

真田「！！」

紗季「やっと決まった」

幸村「真田でも追い付けないなんて」

手塚「紗季、一人でやるな」

紗季「！………すみません」

手塚「肘と肩に負担が掛からないようにしてくれるのは、助かるがダブルスなんだ」

紗季「わかりましたでは、前後交代でやりましょ」

手塚「ああ」

手塚と紗季は、交代し手塚が後衛になった
１ポイントを取るのに時間が普通より掛かる

真田「疾きこと風の如く！」

柳生「出ましたね……真田の"風"」

不二「スピードは、紗季には無意味」

紗季「北に宿りし神よ、力を解放せよ」

シュッゥゥーン

幸村「遅いよ」

紗季「それは、どうでしょうか？」

幸村「！？」

パーンガシャ

紗季「もしもし亀よ亀さんよってね♪」

乾「兎が休憩している間にゴールをしたと言われている話」

幸村「遅いと目視させ、実際は豪速球」

桃城「不死鳥、玄武、青龍………あとは？」

大石「白虎じゃないかな？」