大好きな人【時透有一郎】

好き ページ11

貴方side





まじかぁ...。まさか有一郎も私と同じ気持ちだったなんて...。開いた口が塞がらないとはまさにこの事だろう。








ポカンとした私を見て、彼は少し強ばっていた顔を緩めた。









有「...ふっ、見事なアホ面だな。｣









貴「あ、アホ面！？｣









もう！今ので全て台無しになったわ！さっきのトキメキを返せよ！！

「アホ面｣でキレていると、有一郎は笑いながら私の頭を撫でた。









有「まぁまぁそう怒るなって。｣








貴「むぅ...。｣









言い返したいのに言い返せない...。解せない。









彼は、そんな私を優しい表情で見つめた。









有「悪かったって。じゃあ...改めて言うからな。｣









有「A、お前の事が好きだ。俺と付き合って下さい...。｣








有一郎は、私の手をぎこちなく握って言った。

ふふ、改めて言われるとちょっと照れちゃうな。けれど、嬉しい。精一杯の笑顔で応える。








貴「ありがとう、有一郎。私も好きだよ。こちらこそよろしくお願いします｣

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