君も家族

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康二side29



雪白家きたスノー。


甘えてきてくれるスノーが可愛すぎて、とても癒されるんだ。


辰哉さんがそんな俺を見て「康二のそんな顔初めて見たよ。スノーが来てくれてよかったね」って頭を撫でてくれた。


俺もびっくりしている。
「可愛い」とか「一緒に遊びたい」とか思う感情が欠如している人間だと思ってたけど、スノーのおかげで毎日色々な気持ちによりなれるんや。

しかも、皆さんともコミュニケーションをとることが自然と増えた。


やっとほんの少し、血の繋がらない他人の俺やけど、俺のポジションというのがわかってきた気がしてる。


だからな、寝る前に「いい1日やったな」って思えるんよ。



スノー)わん！

康二)夜やよ？吠えちゃダメや

スノー)クーン…

康二)ええで。ここき？



甘えん坊のスノー。リビングでラウールくんに遊んでもらってたはずやのに、俺が寝ようと思って自室にいると、お気に入りの小さなぬいぐるみを咥えながら入ってきた。


一緒にベットに入ると、顔をぺろぺろ舐めてきて、身体をくっつけて眠り出した。

俺もスノーを抱きしめながら、深い眠りに着いた。


┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
辰哉side


我が家に来たスノー。


最初は康二にしか懐かなく心配だったけど、徐々に俺たちみんなに慣れてくれて、怯える感じはなくなった。


まだ子供のやんちゃなわんちゃんだけど、賢くて甘えん坊でとっても可愛い。


照やラウールもいつもなら「犬怖い！」とかいうタイプなのに、康二と大介がつれてきた日には、「かわいい！触っていいかな？」っていつものビビりはなかった。

照曰く、「こんなに優しそうな顔のわんちゃんいなくない？」って笑。

スノーが我が家にきてくれてよかったよ笑


でも何よりも、、、



俺は康二の表情が豊かになってくれたこと

リビングにいてくれる時間がまた伸びたこと

がとても嬉しいんだ。




だから毎日いい方向に向かっていって、楽しい日々が続いていくと思ってたんだ、、、。


でもそんなに甘くなかったのかな……。

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