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外にはキラキラと雪が落ちている、明日からは冬休みだ。あの日から湧とは気まずいけど、湧以外の友達に知られてないことだから今も変わらずあのグループにいる。
肝心の風雅は、隣にいた女の子とよく話している。その女の子は女子バスケ部に入っているらしく運動神経も抜群だ。
私とは全然違う人。
頬杖をついて風雅をじっと見つめていると、湧が突然教壇に立ちはじめた。
「 今日はなんの日ですかー！ 」
「 そうクリスマスイブ！！このクラスでクリスマスパーティしまーす！！ 」
突然決まったパーティ。どうしても行けない人以外全員参加らしく、私も風雅ももちろん参加。
少し嬉しかった、なんていうのは内緒。
放課後に貸し切られた体育館でクリスマスパーティをする。先生はそれを許可するだけでなく、飾り付けやお菓子まで買ってきてくれた。
ひとり千円で欲しい食べ物を買ってきてと言われてみんなスーパーに向かった。たまたま一人ぼっちで歩いていると、前にも一人でいる風雅。話しかけるチャンスだと思って歩く速度を早めると、後ろから走ってきたあの女の子。
前みたいにまたあの二人で歩き始めた。それを見る一人の私。虚しくて仕方が無かった。私と話す時より笑っていて、元気で、その子の目を見ている風雅は別人みたいだった。
お似合いの二人になんだか複雑な気持ち。
私は二人を追い越すように早歩きしてスーパーに入った。
飲み物とお菓子とチーズ、それから風雅とよく食べていたスナック菓子をカゴに放り込む。
一番乗りでレジに行き、一番乗りで学校に帰ってきた。ストーブの音だけが鳴り響く体育館が退屈になってボーッとしてしまった。
「 A、さみぃな 」
「 わく、 」
「 外の雪やばくなかった？こんなに降ること滅多にねえよ 」
「 あと、それとさ 」
「 俺の言う事聞いて、とか言ったけどあれ忘れてくんない？もう無かったことにしたくて 」
「 風雅との気まずい関係は無かったことにできないけどね 」
「 それはごめん、 」
次々と帰ってくるクラスメイト。クリスマスのBGMが突然聞こえ始めると体育館内は盛り上がってきた。
みんな集まって始まったゲーム。楽しかったけど私はあまりついていけなかった。風雅はあの女の子とまたやってて、私はついに目線を逸らした。
片付けの時間、私は風雅と話すために用具室に呼んだ。
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作者名：るいさん | 作成日時：2022年5月15日 0時
