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クラスに入ると湧さんとその友達が私の名前呼んでくる。おいでよって迎えてくれる初めての体験に嬉しくなった。
「 髪の毛おろしてみて!絶対可愛いよ 」
グループの中の女の子がそう言うからゴムを取ってみる。手ぐしで整えてみれば絶賛された。そっちの方が似合ってる、なんて言葉が少し恥ずかしくてくすぐったい。
「 1回ナチュラルにメイクするからこっち座って 」
学年で一番綺麗な女の子の目の前に座る。どんどん色付いていく私の顔。不器用な私では絶対できないようなメイクが施された。
「 うおーいいねー! 」
湧さんもこうやって褒めてくれる。最初は怖かったけど意外といい人なのかもしれない。たくさんの明るい子達に囲まれながら、先生が来るまで話をしていると教室のドアが開いた。
風雅だった。下を向いていて見えにくかったけどひどいクマが出来ている。風雅のところまで走ってクマについて聞きたかった、でも
話しちゃいけない。
昨日あんな態度した私が聞けないか。スマホを見ながら静かに席についた風雅から目が話せなかった。
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作者名:るいさん | 作成日時:2022年5月15日 0時