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「瑞稀、」
「ねぇ瑞稀ってば、」
ズカズカと大股で前を歩いていく瑞稀に必死でついていく。
いつもなら歩幅を合わせてゆっくり歩いて、あそこのお店今度行きたいねなんて話すのに。
今日はなぜか怒ってるみたいだ。
橋本くんには頑張って〜なんて笑いながら送り出されたけど、正直心臓バクバクで全然笑えない。
「あの、」
「Aさあ」
「は、はい」
ずっと私の前を進んでたはずの瑞稀が足を止めて振り返る。
ぱっちりとした目がいつもよりも鋭く見えてちょっと怯んだ。
「猪狩のこと好きなの？」
「い、猪狩…くん、？」
「あんな仲良さそうに話しちゃってさー。楽しそうに笑っちゃって」
可愛い顔見せないでよ、なんて頬を摘まれる。
可愛い顔をした覚えはないし、そもそも瑞稀はあの場にいなかったはず。
頭がこんがらがりそうになるのを必死に抑えながら、好きじゃないよと呟いた。
「Aの可愛さは俺だけ分かってればいいから」
「可愛くないもん、」
「かわいーの。自分の可愛さ自覚して」
「無理だよ」
「んー、ま、Aはそこがいいんだけどさ？でも危機感は持ってて」
「ききかん？」
「そ。愛想振りまいちゃだーめ」
振りまいてなんかないんだけどなあ。
小さく頷くと、彼は満足そうに笑う。
何でこんなこと言うんだろうと不思議に思ったけど、帰ろと引かれた手を見てもういいやと考えるのをやめてしまった。
もしかしたら、ここでちゃんと考えなきゃいけなかったのかもしれない。
そうすれば、“幼馴染”の呪縛から解かれたのかもしれなかったのに＿＿＿＿＿＿＿＿
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駆凪 - すごく面白いです！！頑張ってください。 (2022年8月17日 0時) (
レス) @page50 id: a1142e8383 (このIDを非表示/違反報告)
まれぴゅま(プロフ) - 瑞 彩 * ((( 低浮上さん» ありがとうございます！ (2019年12月10日 21時) (レス) id: 4d2e6b700d (このIDを非表示/違反報告)
瑞 彩 * ((( 低浮上 - 面白いです(^_^) (2019年12月10日 18時) (レス) id: 139e318ce4 (このIDを非表示/違反報告)
まれぴゅま(プロフ) - 黒髪少女さん» ありがとうございます(^^) (2019年11月25日 18時) (レス) id: 4d2e6b700d (このIDを非表示/違反報告)
黒髪少女 - カウントダウンで、なんでも口を割ってしまうとかいい！最高！！ (2019年11月25日 17時) (レス) id: 895c331d9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まれぴゅま
| 作成日時：2019年11月13日 20時
