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「あ!帰ってきたー!」
「どこ行ってたの?」
「別に」
3人の元に帰ると、もう橋本くんと莉子ちゃんは帰ってきていたみたいで。
お腹減ったよーなんて愚痴を零された。
「ごめんね、ご飯食べよ」
「あそこのカレー、美味しいんだって!」
「中山さんご飯ばっか調べてたもんね」
莉子ちゃんと矢花くん(結局名前呼びは諦めた)と話していると、橋本くんがジーッと見てくる。
何だろうと思っていると、莉子ちゃんが早く行こう!なんて言いながら先頭をきっていった。
みんながそれに続いてゾロゾロ歩いていくけど、橋本くんだけは私の方に寄ってくる。
「瑞稀になんかされちゃった?」
「え?」
「顔赤いよ?」
「嘘、」
「ふは、嘘だよ、ごめんカマかけた」
慌てて頬を抑えると、ごめんね〜なんて言いながらヘラヘラ笑ってる橋本くん。
…意地悪。
すると橋本くんは、私の着ているパーカーを持って首元を少し捲った。
「あーあ、付けられちゃってんじゃん」
「ちょっと、」
「隠す為のパーカーってことね〜」
「何でそこまで分かるの…」
「勘だよ、勘♡」
「鋭すぎ…」
「で?告られた?」
ニヤケながら聞いてくる橋本くんに、ブンブンと首を振ると、マジ!?と目を見開く。
「拗らせすぎでしょ…」
「橋本くん?」
「………ううん行こっか」
人知れず頭を抱えている橋本くんはよく分からないけど、とりあえずみんなを追いかけて歩き出した。
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駆凪 - すごく面白いです!!頑張ってください。 (2022年8月17日 0時) (レス) @page50 id: a1142e8383 (このIDを非表示/違反報告)
まれぴゅま(プロフ) - 瑞 彩 * ((( 低浮上さん» ありがとうございます! (2019年12月10日 21時) (レス) id: 4d2e6b700d (このIDを非表示/違反報告)
瑞 彩 * ((( 低浮上 - 面白いです(^_^) (2019年12月10日 18時) (レス) id: 139e318ce4 (このIDを非表示/違反報告)
まれぴゅま(プロフ) - 黒髪少女さん» ありがとうございます(^^) (2019年11月25日 18時) (レス) id: 4d2e6b700d (このIDを非表示/違反報告)
黒髪少女 - カウントダウンで、なんでも口を割ってしまうとかいい!最高!! (2019年11月25日 17時) (レス) id: 895c331d9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まれぴゅま | 作成日時:2019年11月13日 20時