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「んあ?作ちゃんじゃん」
いつもの渡り廊下で図書室を眺めていた(監視していた)時のこと。
いつもは面白い程人がいない図書室なのに、誰かが入ってきて、カウンターにいるAと猪狩に話しかけた。
はしもっちゃんが発した“サクちゃん”という単語に反応して目を凝らしてみると、立っていたのは猪狩といつも一緒にいる男だった。
「誰あれ?」
「ガリさんの友達。よく試合とか練習見に来てるよ」
「相変わらず顔が広いことで」
「瑞稀みたいに世界狭くありませんから」
うるせ、と悪態をつきながらさらに図書室をよく見てみる。
Aに向かってニコリと笑いかけるその姿はまさに美少年。
なんっではしもっちゃんの知り合いってイケメンが多いんだろう。
頼むからAに近付かないでほしい。
「アイツもしかしてAのこと…、」
「ん?ああ、それは100%ないから安心してよ」
「何ではしもっちゃんが分かんの」
「だって作ちゃん、ガリさんの幼馴染の女の子が好きだから」
莉子ちゃんがよくくーちゃんくーちゃんって話してるでしょ?なんて、当たり前のように首を傾けたはしもっちゃん。
モモだかクルミだか、超女子って感じの名前だなと思ったのを覚えてる。
だったら猪狩はその子とくっついてくれたらいいのに、なんて邪な理由で話したこともない女の子の恋を応援してしまった。
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駆凪 - すごく面白いです!!頑張ってください。 (2022年8月17日 0時) (レス) @page50 id: a1142e8383 (このIDを非表示/違反報告)
まれぴゅま(プロフ) - 瑞 彩 * ((( 低浮上さん» ありがとうございます! (2019年12月10日 21時) (レス) id: 4d2e6b700d (このIDを非表示/違反報告)
瑞 彩 * ((( 低浮上 - 面白いです(^_^) (2019年12月10日 18時) (レス) id: 139e318ce4 (このIDを非表示/違反報告)
まれぴゅま(プロフ) - 黒髪少女さん» ありがとうございます(^^) (2019年11月25日 18時) (レス) id: 4d2e6b700d (このIDを非表示/違反報告)
黒髪少女 - カウントダウンで、なんでも口を割ってしまうとかいい!最高!! (2019年11月25日 17時) (レス) id: 895c331d9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まれぴゅま | 作成日時:2019年11月13日 20時