016 Riko. ページ16
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「あ、瑞稀だー！」
テニスの授業の順番待ち。
ラケットを抱えて2人で話していると、教室で自習中の井上くんと橋本くんがこっちを見ているのに気付く。
橋本くんもいるんだけどね、なんて思いながら大きく手を振ると、教室の2人も微笑みながら振り返してくれた。
「Aちゃんって、井上くんのこと好きとか思ったことないの？」
「えー、考えたこともないよ。家族だもん」
「幼馴染ってそういうものなの？」
「そういうもの！」
キッパリ言い切って笑ったAちゃん。
こっちからしたら完璧に両想いなのに。
いつも知らぬ間に惚気を聞かされて、橋本くんと「お互い大変だね」なんて話して。
いい加減、幼馴染脱出した方がいいと思うんだけどなあ。
「Aちゃんと井上くん、良いカップルになると思うよ？」
「私と瑞稀！？ないない！」
「じゃあ猪狩くん？」
「…へ、イガリクン？」
急に片言になってキョトンとするから、こっちもえ？と目を丸くする。
「何で猪狩くんなの？」
「え、いやだって…」
「私嫌われてるし！」
猪狩くん…どんまい。
もともと分かりにくい性格だから仕方ないんだろうけど。
鈍感なAちゃんにはまーったく伝わってなかったよ。
「そういう莉子ちゃんこそ、橋本くんと仲良いじゃん！」
「へ、は、橋本くん！？」
「どうなの〜？」
「ないないないない！！」
「そんな否定しなくても…」
「変なこと言わないで！」
チラリと上を見てみると、見下ろしながらフッと笑っている橋本くん。
何か全部見透かされてそうで、テニスのガットをパンパンと叩いた。
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駆凪 - すごく面白いです！！頑張ってください。 (2022年8月17日 0時) (
レス) @page50 id: a1142e8383 (このIDを非表示/違反報告)
まれぴゅま(プロフ) - 瑞 彩 * ((( 低浮上さん» ありがとうございます！ (2019年12月10日 21時) (レス) id: 4d2e6b700d (このIDを非表示/違反報告)
瑞 彩 * ((( 低浮上 - 面白いです(^_^) (2019年12月10日 18時) (レス) id: 139e318ce4 (このIDを非表示/違反報告)
まれぴゅま(プロフ) - 黒髪少女さん» ありがとうございます(^^) (2019年11月25日 18時) (レス) id: 4d2e6b700d (このIDを非表示/違反報告)
黒髪少女 - カウントダウンで、なんでも口を割ってしまうとかいい！最高！！ (2019年11月25日 17時) (レス) id: 895c331d9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まれぴゅま
| 作成日時：2019年11月13日 20時
