拗らせ症候群。2 Mizuki.I

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「へぇ、ガリさんと？」

「そうなの。あ、瑞稀には内緒ね」

「分かってるってば！」









瑞稀が先生に呼び出しをくらっている隙に、橋本くんに朝話していたことを報告する。

莉子ちゃんにはやめた方がいいんじゃない？と言われたけれど、何だかんだ橋本くんは超優秀な協力者だし。

私達じゃ誤魔化しが下手くそだから、橋本くんにもちゃんと話して協力してもらった方がいいと思ったんだ。









「まぁ俺土曜に瑞稀から呼び出されていろいろ聞いたんだけどさ」

「へ、瑞稀から？」

「うん。ぶっちゃけどうなの？」

「ど…どうって？」









椅子を反対にして、背もたれに肘をつきながら話す橋本くん。

ふわふわしている割には鋭い目で、私を見上げてきた。









「だから、瑞稀を男としてどう思ってんの？」

「そ、そんなこと聞かれたって、」

「言っとくけど。瑞稀は幼馴染だから〜とかそんなん通用しないからね？あんなことする幼馴染いないから」









橋本くんが何を言いたいのかは分かる。

多分、私のことをよく思っていないのも。

それはすごく分かるんだけど、いくら瑞稀の友達だからってこんなにズケズケ聞いてくる？

これは果たしてどう答えたらいいのか。









「はしもっちゃんストップ」

「瑞稀、」

「Aに捲し立てないで」

「…はいはい」









瑞稀に止められると、あっさり話すのをやめて席を立った橋本くん。

…読めない。









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