# 駆けつけてくれたのは ページ13
.
体育館に全員集まって始まった始業式。
終業式に出てないから、
久しぶりの校長先生の話は長い。
『 ……げほげほっ、』
マスクはしてるけど
なんとなく乾燥した体育館。
さっきまで落ち着いていた咳が
また少しずつ喉を痒くする。
『 げほっ、……げほげほっ、』
体育館ってすごい響くから
一回一回の咳がめちゃくちゃ恥ずかしくて、
それを必死に口の中だけで
止めようと思うのに
そう思えば思うほど止まらなくなる。
.
気づいた時には
自分じゃ制御出来ないぐらいむせてた。
本当に心臓痛くなるぐらい、
一度出始めた咳は止まらない。
『 げほげほっ…、はぁっ、…、』
目がどんどん潤んできて
生理的な涙がボロボロと溢れる。
普通じゃない咳に
周りの視線もすごく痛い。
だけど苗字が�犢睫遶瓩世�ら、
列を抜けようにも
真ん中で抜ける勇気がなかった。
恥ずかしくて、
今すぐここから抜け出したくて、
それでも咳に耐えられなくなった身体は
ズルズルとその場にしゃがみ込む。
.
阿部「 Aちゃん、大丈夫？」
その時、耳元で聞こえた優しい声。
そのまま背中をさすられる感覚が
すごく久しぶりな気がして、
不安だった気持ちが一気に和らぐ。
阿部「 立てる？一回外出ようか、」
『 げほげほっ…、はいっ、…、』
周りに聞こえないぐらいの声で
そうささやく阿部先生。
そしてそのまま私の肩を支えて
ゆっくり立ち上がってくれた。
.
泣きすぎて.目の前は涙で滲んで、
苦しくて、息の仕方も分からない。
それでも支えてくれる阿部先生の声が
本当に本当に優しくて、
弱っている時だからこそ
好きな気持ちはピークに達してた。
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うい(プロフ) - 続き待ってます！ (11月11日 18時) (
レス) @page22 id: 4785f44992 (このIDを非表示/違反報告)
ふ - 一気よみしました。さすが素敵な小説で読みやすくて。続きが早く見たくなりました♪お待ちしております！ (2020年11月11日 6時) (レス) id: 3ae47a3069 (このIDを非表示/違反報告)
あいりんご - 望穂さんのお話すごく好きで、ずっと読んでます！マイペースで構わないので、更新頑張ってください！ (2020年6月22日 4時) (レス) id: e5c2658398 (このIDを非表示/違反報告)
めい - 望穂さんのお話好きです！こちらこそよろしくお願いします!!^∀^ (2020年5月24日 11時) (レス) id: 730e0168eb (このIDを非表示/違反報告)
美海 - 佑香さん» 望穂さんの書く作品が大好きで、同じ作品を何度も繰り返して読んだりしちゃいます。すんごい大好きです。というか望穂さんのファンです！体調に気をつけてください！長くなってしまい申し訳ありません。とにかく大好きです。そして更新楽しみにしています (2020年5月22日 1時) (レス) id: 75f87f176b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：望穂
| 作成日時：2020年5月17日 22時
