俺の嫁は、家事ができんっ！

平日の朝15【現在編】 ページ22

蓮Side



お義母さんに、らうを見てもらっている間に、片栗粉とパンくずだらけの床に掃除機をかける。



開けっぱなしにした自分も悪いけど、康二、片栗粉こぼしすぎな！




辰愛「らうちゃーんいくよ〜？ころころころころぉ〜」



らう「あ〜ぅっ！」




ダダダッ))→辰愛が転がしたボールをハイハイで取りに行く



らう「あうぅ！(ボールを辰愛に渡す)」



辰愛「上手にどうぞできるようになったね〜すごいぞー！…よいしょっ」



お義母さんがらうを抱くと、満面の笑みで足をバタバタさせる。



そんな愛らしい様子を横目に、キッチン周りの掃除を終え、洗面所に行き、バケツに水を汲んで、
大量に溢されたお茶を腕まくりしてしゃがんでダイニングテーブル周辺を雑巾で拭いていく。



蓮「ちょっと拭いただけなのに、雑巾びしょ濡れじゃん！」



せっせっと、雑巾を絞って拭き、また絞って拭きを繰り返していくこと数10回…



蓮「あー、ようやく綺麗になった…」



よし、片付け終わり！と言いたいのは山々だけど、テーブルの周辺に落ちているパンくずを見てみぬふりできねーよな…



蓮「ついでにここも掃除機かけちゃえ」



雑巾から掃除機に持ち替えて、一生懸命テーブルの下を掃除していると、



辰愛「蓮ちゃん、牛乳が…！」



らう「ふぇっ、、うわぁ〜ん！！」



ん？牛乳がどうかしました？



蓮「…うっわ！マジか…やっちゃった…！」



掃除を中断して振り返ると、近くには大介のコップが転がって、牛乳らしき白い液体が床に溢れ自分の足元で大泣きしているラウ。



らう「ふぇぇ、うわぁ〜ん！(ぼくに、ぎゅーにゅーをぶっかけるなぁ！)」



蓮「よしよし、らうほんとごめん！」



抱っこするとらうのロンパースが濡れていて、若干、臭う…



早く着替えさせないと…！



でも、どうしよ？



いつも以上に、服が汚れちゃって、ガチで洗濯追いついてない！！



替えの服、まだあったっけ？？



まだ一着、あったような…



いや、さっきのでもう全部だった気もする…



なんてことをお義母さんに相談すると、お義母さんは、慌てて鞄の中のものを全部だし始めた。



辰愛「…たしか、この辺りに入れたんだけど…あれ？…どこいった…あ！あった！
はい、どうぞ」



と白いリボンでラッピングされた青色の袋を手渡された。



蓮「えーっとこれは？」



辰愛「恐竜の絵柄のオーバーオール。これ水通しもしてる」



お義母さん、マジで救世主じゃん！！

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