俺の嫁は、家事ができんっ！

平日の朝13【現在編】 ページ20

蓮Side


玄関に置いてあった康二のスリッパに滑って

上がり框から半分落ちかけた、らうを慌ててキャッチ！


らう「うわぁ〜んっ！！」


蓮「びっくりしたね。はぁ…間に合ってよかった。

頭から落っこちそうになってマジでビビったわ！」


この好奇心旺盛すぎる小さな怪獣、どうにかなんないかな…



すると…


ピンポーン♪))


辰愛「おーい！蓮ちゃーん、さっきからインターホン鳴らしてるんだけど…」


う、嘘でしょ！？


早すぎません？！


蓮「あぁ！すいませーん！すぐに開けます！」



ギャン泣きのらうをあやしながらドアを開けると…


スポーティーコーデで待ちくたびれた顔をするお義母さん。


いかにも、ランニングしてきました！って感じ



辰愛「あ、蓮ちゃんおはよぉ〜
らう、めっちゃ泣いてるけど、どうしたのー？」


お義母さんは、自分にぎゅっとしがみついて泣いている
らうを見ながら不思議そうに問いかけてきた。



蓮「今、上がり框から落ちかけたところを慌ててキャッチしたんですけど…
もう大泣きで…
でも、ドアに向かって高速ハイハイして行ったんで、お義母さんが来たことを教えてくれたのかも」


辰愛「あら、そう？らうちゃ〜ん、ママに教えてくれたのー？
いいこでしゅね〜よしよし」


らう「ふぐっ…きゃっきゃ笑」


蓮「お義母さん、すごすぎません！？」



お義母さんがらうの頭を撫でると、すぐにご機嫌になって笑う。


お義母さんの優しい声は、らうを泣き止ませる魔法なのかもしれない！


さすが、康二を育てただけあって、子育て経験豊富だわ！！



蓮「あ、片付けできてなくて、散らかったままですけど
立ち話もなんですし、中入ってください。どうぞ？」


辰愛「いいの？なら遠慮なくお邪魔しまーす♪」


蓮「お義母さん、この後予定あったりします？」


靴を脱ぐお義母さんに、らうを抱いたまま、掃除機のコンセントを抜きながら話しかける。


辰愛「翔虹とランチ行く予定だったんだけど、ダメになっちゃって…」


蓮「そうだったんですか。あ、リビング汚いんで、このスリッパ履いてください」



辰愛「わぁお！！強盗でも入られた？！」



お義母さんにスリッパを出して、中へ通すと…


片栗粉とパンくずと大量のお茶の海を見て、目を真ん丸にするお義母さん


それを真顔で言う、お義母さんに、笑いが込み上げてくる。



蓮「ふはは、強盗って(笑)違います」


辰愛「さすがに、それは大袈裟すぎたか…わら」

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