＿＿＿＿１４ ページ14
You side.
康「おはようございます〜あ！Aさん！昨日はありがとうございました！」
「向井くんおはよう。」
次の日。
彼への恋心を言葉にしてから初めての顔合わせ。
変わらぬ笑顔を向けたつもりだけど、��普通��とは言えないほど、私の心境は変わってしまった。
私の気持ちを知ってしまった佐久間も、きっと同じ。
そして、向井くんにとってはなんの変哲もない日。
康「元気ない、ですか？」
「ううん、ちょっと眠いだけ。」
康「よかったぁ。実は僕もね、ちょっと二日酔いなんです。」
なんてコソッと耳打ちしてくれる彼は愛らしい表情を浮かべた。
かわいい。
康「そうだ、昨日はすみませんでした。なんか、愚痴っぽくなってしまって。」
「ううん、全然大丈夫だよ。あの後平気だった？」
康「はい！一応話したら分かってくれたんで大丈夫やと思います！目一杯好きやでって言ったらご機嫌になってくれました。」
えへへ、なんて照れ臭そうに笑う彼を見ていると、安堵と憂愁が混じった複雑な気持ちで支配されていく。
あぁ。この人は彼女のことが大好きで、こんなにもストレートに気持ちをぶつける人なんだなぁ、なんて。
「なんかあったらまた相談乗るからさ。たまには吐き出してもいいと思うよ。」
康「えぇぇぇ、Aさん、ええ人〜〜」
「まぁ、先輩だからね。」
下心がバレないように、良い先輩を気取る。
また苦しくなりそうだけど、後先考えずに自分を偽る事で手一杯だった。
康「僕、Aさんのことめっちゃ好きやわ〜〜」
ありがとう〜と軽くハグをしてくる彼は、私が泣きそうになる程顔を歪ませていることに気付いていない。
このまま、彼の背中に腕を回してしまいたい。
ふわっと香る爽やかなサボンの甘い香りが鼻を掠めると、ぎゅうっと心臓が締め付けられる。
あったかい。
それに、意外と背が大きい。
.....いいなぁ、
特定の人物に向けられた嫉妬心は、あまりに醜くて、しまっておくと決めたのは自分なのに覆りそうになる。
なんて、欲深いんだろうな。
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cleam(プロフ) - ちなこさん» コメントありがとうございます！毎日読んでもらえてるんですか....！めちゃめちゃ嬉しいです（ ; ; ）素敵って思ってもらえるように描けてよかったです！ありがとうございます！ (2021年3月29日 20時) (
レス) id: d9a9e1fa04 (このIDを非表示/違反報告)
cleam(プロフ) - みうさん» コメントありがとうございます！こちらのお話はさくまくんがかなり切ないポジションですよね（ ; ; ）「うわあああ」ってなってもらえてよかったです（ ; ; ） (2021年3月29日 20時) (レス) id: d9a9e1fa04 (このIDを非表示/違反報告)
ちなこ(プロフ) - cleamさんの書かれるお話が好きすぎて1日一回は読んでます！！！こーじくん素敵すぎて惚れ直しました…（） (2021年3月27日 2時) (レス) id: 3adce2c6d7 (このIDを非表示/違反報告)
みう(プロフ) - うわあああさっくん(TT)(TT)ってなりました素敵です(TT)(TT)(TT) (2021年3月26日 16時) (レス) id: 90ad8ea26a (このIDを非表示/違反報告)
cleam(プロフ) - のびさん» コメントありがとうございます！さくまくんの一途さ感じ取っていただけて嬉しいです◎さくまくんのリクエスト何件かいただいてるので、またいつか出させていただきます＾＾ (2021年1月23日 14時) (レス) id: d9a9e1fa04 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：cleam
| 作成日時：2021年1月3日 13時
