無理 ページ5
『今更恋愛なんて…無理に決まってるじゃん…』
貴利矢が用意してくれた部屋のベットで横になりながら呟く。
もう…大分前から現実で恋なんてしていない。
「お前といると不幸になる」
初めてそう言われたのは何年前だったか。
私が好きになる人には何故か不幸がやってくる。
事故にあったり、怪我をしたり、病気になったり…。
ただの偶然かと思っていたが、必ず続く不幸に皆私を怖がったり気持ち悪がったりして去っていった。
誰かを傷つけるのが怖くて…それで傷つくのも怖くて…。
だから私も恋愛なんてしない…そう誓ったのだ。
でも…1人は寂しかった。
誰かを好きでいたかった。
始めは二次元。
相手が人間じゃなければ…そう思ってのめり込んだ。
ひたすら本を読み、妄想をふくらませ疑似恋愛を楽しんだ。
それで満足していたのに…。
偶然見たテレビで貴利矢に出会ってしまった。
衝撃だった。
見れば見る程のめり込んだ。
何もかもが自分の好みだった。
『こんな人がいるなんて…』
何度思ったかわからない。
でも、実際には会えない。
だってこれは現実ではないんだから。
作られた物語
作られたキャラ設定
だから…これは恋じゃない。
だから…相手も不幸にならない。
見ているだけで満足だったから。
そうやって一生生きていくんだと思っていた。
『どうしたらいいのか分かんないよ…』
貴利矢の笑顔を思い出して辛くなる。
彼を不幸にはしたくない。
好きになっちゃいけない。
『私には…そんな資格…ない…』
人を不幸にしてまで恋愛なんてしたくなかった。
だから…いくら夢でも…無理だ。
このまま夢が覚めれば良いのに…
そう考えながらも、さすがに疲れたのかそのまま眠ってしまっていた。
「寝たかな…？」
「寝たでしょ…疲れただろうし。」
「お前…これからどうするつもり？」
「それをアンタに話してどーすんのよ…」
「ま、それもそーだ」
貴利矢は話している相手を笑顔で見つめる。
自分と同じ目的でここにいる相手に負けない為にも全力でいかなきゃいけない。
「ノってきたぜ…」
そう呟いて甘い珈琲を飲み干した。
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koji(プロフ) - こんばんわー！悩みますでしょ！『できてるよ』は神回です！そして…何故か私の推しは必ず消えてしまうというオチがつく(´；ω；｀) 更新は前に比べてゆっくりですが頑張りマース！ (2018年11月15日 0時) (
レス) id: 5445fdb9a8 (このIDを非表示/違反報告)
大崎舞子(プロフ) - こんばんは〜！貴利矢とかずみん、、、はぁぁあ、、本気で悩みますね！『できてるよ』の変身で完全にやられましたので笑 正に夢小説ですね！！私もどっぷり夢みさせていただきま〜す♪ (2018年11月14日 23時) (レス) id: 82a79b3fc1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：koji | 作成日時：2018年10月13日 2時
