器用？ ページ22
「やっぱり可愛いねぇぇぇ！」
鏡の前で引きつった顔の私と大絶賛の一海。
この服は･･･本当に大丈夫なのだろうか。
沢山ギャザーの入ったふんわりスカートに可愛らしいフリルの着いたシャツ。
私だったら絶対に選ばない服だ･･･。
『これ･･･大丈夫ですか？』
思わず確認すると、嬉しそうに笑う一海がひたすら頷いていた。
･･･仕方ない。これも喜ばせる為だ。今日一日の我慢！
自分に言い聞かせて一海と二人で外に出た。
貴利矢は本当に先に帰ってしまっていた。
それがなんだか寂しいし、服の事も合わせて上手く笑えない。
「Aたん？元気ない？」
ハッと気が付き顔を上げると心配そうに私を見る一海がいた。
･･･やってしまった。この態度は失礼だ。
『ごめんなさい！大丈夫です！あんまり慣れてないスカートだから緊張しちゃって･･･』
慌てて話して後悔する･･･。
これ選んだの一海じゃん･･･。
今度は辛い顔させちゃうかも･･･。
おそるおそる顔を上げると、少し困った顔の一海が私を見ていた。
「そっか。Aたんスカートあんまり履かないんだ。気が付かなくてごめんね？でも！本当にすっごく可愛いから自信もって！」
そうやって私を励ましてくれる一海は、とても優しく笑うと私に手を差し出してきた。
「はい！」
『･･･はい？』
なんの事やら分からず聞き返すと
「デートなんだから･･･手、つなご？」
そう言って私の手を掴んで歩き出した。
やばい！やばいやばいヤバいヤバい！
これは･･･かーなーりヤバいっ！
恥ずかしいし緊張するし！
あ！手汗かいたら本気でヤバい！
この状況にどうしていいか分からず思わず俯いてしまう。
絶対顔真っ赤だよな･･･私
「Aたんはどこに行きたい？」
楽しそうな一海の声がして顔を上げる。
笑顔の一海を見てなんだか笑えてきた。
本当に私を楽しませようとしてくれているのが分かったからだ。
服装の事や貴利矢の事は今は考えるのやめよう！
今この瞬間を楽しもう！
そうする事がきっと一海を喜ばせる事に繋がるはず･･･。
『私、行きたい所があるんです！』
私がそう言うと
「じゃあ、そこ行こっか！」
と、言って笑ってくれるのが嬉しくて
今日も楽しい１日になりそうだな♪
なんて呑気に考えていたのだった･･･
終わり
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koji(プロフ) - こんばんわー！悩みますでしょ！『できてるよ』は神回です！そして…何故か私の推しは必ず消えてしまうというオチがつく(´；ω；｀) 更新は前に比べてゆっくりですが頑張りマース！ (2018年11月15日 0時) (
レス) id: 5445fdb9a8 (このIDを非表示/違反報告)
大崎舞子(プロフ) - こんばんは〜！貴利矢とかずみん、、、はぁぁあ、、本気で悩みますね！『できてるよ』の変身で完全にやられましたので笑 正に夢小説ですね！！私もどっぷり夢みさせていただきま〜す♪ (2018年11月14日 23時) (レス) id: 82a79b3fc1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：koji | 作成日時：2018年10月13日 2時
