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お母さんも責任ある立場で仕事をしているから、遅刻にはめちゃくちゃ厳しい人。
だから遅刻をしているのにのんびり話す私たちにご立腹だ。
呑気に考えている余裕なんてなく、暫く説教を食らう羽目になった私とこーじさん。
だから遅刻してるんだってば！
そして……
｢あかん……もう既に疲労困憊や……｣
説教を聞き終わり、今度は私が車までお見送り。
肩をガクンと落としたこーじさん。
これから出勤なのに可哀想だ。
｢でも、お母さんが言うてんのは正しいからな。Aちゃ〜ん｣
くにゃりと眉を下げたこーじさんが、ギュッと私を抱きしめる。
スーツに埋めた顔を持ち上げる。
｢頑張ってくるから、元気ちょーだい？｣
｢元気？｣
いくらでもあげたい。
でも、どうやって？
首を傾げる私に、こーじさんはふわりと笑顔を向けて。
耳元でゴニョゴニョ……
え………
そんなことで元気が出ちゃうの？
そんな疑問を抱えながらも言われた通りにしてみることに。
爪先立ちをして、チュっとこーじさんのほっぺたにキス。
｢行ってらっしゃい……こーじ？｣
『康二って”さん”なしで呼んでみてや』
ドキドキする。
年上のこーじさんを呼び捨てなんて、私の辞書にはないことだったから。
恥ずかしくて俯いていると、クイッと顔を持ち上げられて。
満面の笑顔が降り注いだ。
ちゅっ……と、唇が触れてうっとりだ。
｢ありがと。 充電完了や！ ほな行ってきます！｣
｢……うんっ。頑張ってね！｣
｢おう！ 終わったら連絡するからな｣
そう言って車に乗り込んだこーじさんの横顔はもうビシッと引き締まってていつものかっこよさが戻ってた。
行ってらっしゃいと手を振る。
サンサンと照る太陽の日差しの下で、うーんと背伸びをした。
｢今日も暑くなりそうだなぁ｣
まだまだ猛暑が続く夏休みですが、きっと今年の夏は今までで一番熱い夏になるだろう。
そう思いながら見えなくなったこーじさんを思い浮かべた。
こーじさん……
この夏は、いっぱい思い出を残そうね。
二人だけの思い出を＿＿＿＿＿＿＿
翌朝のこと。[完]
終わり
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ゆきんこ(プロフ) - kazuさん» ありがとうございます😌 そう言ってもらえると良かったです😊 (2022年4月8日 19時) (
レス) id: f3f7d31748 (このIDを非表示/違反報告)
kazu(プロフ) - 社会人×学生、キュンキュンしました！🧡らしさがすごく良くでてましたね！ (2022年4月8日 19時) (レス) id: 889c8d30f9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - みぃ。さん» みぃ。さん!!最後まで読んでくださりありがとうございます😌彼でお話しなかなか書けないのでリメイクといえど書けて良かったです😆ありがとうございました😊 (2022年4月2日 8時) (レス) id: f3f7d31748 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ。(プロフ) - 完結おめでとうございますっ！もうこの🧡さん好きです！リメイク、🧡さんにしてくれてありがとうございます！キュンキュンしました☺️ (2022年4月1日 12時) (レス) @page45 id: fb4296a570 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - ayaさん» ayaさん！コメントありがとうございます😊 🧡くんらしいと言ってもらえて嬉しいです！良かったぁ。年上さんとの恋憧れますよねぇ😌 (2022年3月30日 20時) (レス) id: f3f7d31748 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきんこ
| 作成日時：2022年3月22日 16時
