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しかもカップルで来ていてやることじゃないよね。
結果としては、美波の方が二人多く声をかけられたんだってさ。
｢だってえ、辰哉くん酷いんだよ！ ずっと女ばっか見てんだもんっ。だから私だってモテること証明してやったのよ！｣
｢あーはいはい。美波が一番かあいいからねえ。そこは揺るがねえよ｣
｢う、ならよし！｣
なんだかんだ言ってラブラブじゃないか。
こーじさんがそんな二人を見て言う。
｢Aちゃんは、ナンパされても着いて行ったらあかんよ｣
｢行かないよ！｣
こーじさんが居るのに行くわけないじゃん！
海に出ると火照った身体に冷たい海の水が気持ちよかった。
ぷかぷか浮かせた浮き輪の上に座る私を、海に潜るこーじさんがちゃんと支えてくれてる。
なんかいいよなぁ、こういうの。
横転しないようにこーじさんが守ってくれてるんだ。
ふふ、幸せだなぁ。
｢ねえ、こーじさん｣
｢ん？｣
｢さっきのってなに？｣
｢さっき？｣
さっきこーじさんが言った｢ナンパには付いていくなよ｣って言葉。
ずっと引っかかってる。
｢ナンパがどうのって……｣
｢ああ、あれは。ほら俺らが出会いはナンパやろ、やから簡単についてくなやって意味｣
｢………なにそれ｣
なんか、嫌な気持ちが渦巻いた。
｢Aちゃん？｣
｢こーじさんだって…ナンパしてんじゃん｣
こんな言い方したくないのに、でも今の言い方は酷いって思ったから、せっかくの楽しいデートが一瞬で崩れていく瞬間だった。
こーじさんにとっては深い意味はなくて、そのまま受取れば良かったのかもしれないけれど、私は自分のことは棚に上げてるように感じたから。まるで私がひょいひょい着いて行くみたいじゃないか。
｢待ちぃな！ なに怒ってんねんっ｣
海から上がって、こーじさんから離れようとした。だけど腕を掴まれ引き留められる。
｢だってっ…私ばっか…｣
｢なんやそれ？｣
こーじさんの表情が怖くて、それ以上言えなくなった。
わからないのかな、私が怒る理由。
ナンパについて行くなって私はこーじさんがいるのに、絶対ついていかないのに。
信じてほしいのに。
｢わからないならいいっ｣
腕を引っ張ると、案外すんなり解放されてしまった。
それも無性にムカついた。
｢っなんやねん。意味わからん｣
そんなふうに言われたら。
私こそなにも言えなくてその場の気まずさに走り出していた。
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ゆきんこ(プロフ) - kazuさん» ありがとうございます😌 そう言ってもらえると良かったです😊 (2022年4月8日 19時) (
レス) id: f3f7d31748 (このIDを非表示/違反報告)
kazu(プロフ) - 社会人×学生、キュンキュンしました！🧡らしさがすごく良くでてましたね！ (2022年4月8日 19時) (レス) id: 889c8d30f9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - みぃ。さん» みぃ。さん!!最後まで読んでくださりありがとうございます😌彼でお話しなかなか書けないのでリメイクといえど書けて良かったです😆ありがとうございました😊 (2022年4月2日 8時) (レス) id: f3f7d31748 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ。(プロフ) - 完結おめでとうございますっ！もうこの🧡さん好きです！リメイク、🧡さんにしてくれてありがとうございます！キュンキュンしました☺️ (2022年4月1日 12時) (レス) @page45 id: fb4296a570 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - ayaさん» ayaさん！コメントありがとうございます😊 🧡くんらしいと言ってもらえて嬉しいです！良かったぁ。年上さんとの恋憧れますよねぇ😌 (2022年3月30日 20時) (レス) id: f3f7d31748 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきんこ
| 作成日時：2022年3月22日 16時
