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涙でぐちゃぐちゃな顔。見られたくないから俯いていたのに、ふわりと甘い香りが私の頬を包んだ。
｢んなに泣いたら目腫れてまうやろ。ほらもう怒らんから泣き止みや｣
｢……うっ、うぁぁ｣
そんな優しく微笑まないで。
余計に涙が止まらない。
優しくされることが嬉しくて、我慢していた涙が止まることなく溢れてしまう。
こーじさんは困ったように苦笑いしていて、だから早く泣きやまなきゃって思うのに、
｢しゃーないな…｣
｢……っ？｣
頬にあった手が私の背中と後頭部に回った。
私、こーじさんに抱きしめられてる。
驚いて止まらなかった涙が嘘のように引っ込んだ。
だって……だって……
こーじさんが今までにないくらい近い。
こーじさんの胸に顔を押し付けてギュッてしてもらえて、頭も撫でてもらって。
え、これ無理だ。
心臓が悲鳴を上げていて、今にも爆発寸前だ。
初めて男の人に抱きしめられた。
女の子と違って堅くて私の身体がすっぽり収まってしまう。
全身がこーじさんに包まれて、すごく幸せだった。
これが彼女だったら、こーじさんの彼女だったら毎日こうして抱きしめてもらえるのかな。
こんなに安心できる場所を私は初めて知ってしまった。
｢やっと泣き止んだな｣
身体を離しこーじさんが笑顔で覗き込んでくる。
見られた私の頬は真っ赤に染まっていった。
｢Aちゃん、ひとつだけ約束してくれへんか？｣
｢な、なに？｣
｢何か悩みがあるなら言うて。Aちゃんが悲しそうな顔しとったら何とかしたりたくなってまうのよ。やから遠慮せんと俺に甘えてもえんやで｣
今この状況でそんなこと言われたら私、私っ！！
｢こーじさん、私ねこーじさんが好きなんです｣
言っちゃった……
案外すんなり言えてしまったことに驚いた。
彼女になれれば、こうして抱きしめてもらえる。まだまだ知らない、沢山のことをこーじさんに教えてもらいたくて。
ねえ、こーじさん。
私のこの気持ち、受け止めてくれますか？
｢ありがとう。俺もAちゃんは好きやで｣
驚いた顔をした後すぐ、いつものように甘ったる笑みで言う。
あれ？ 意外にあっさり。
てかあっさりすぎじゃない？こんなもの？
｢Aちゃん、お母さんにちょっと遅れるって連絡入れとき｣
身体が完全に離れてしまうと、こーじさんは時計を見て眉を寄せた。
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ゆきんこ(プロフ) - kazuさん» ありがとうございます😌 そう言ってもらえると良かったです😊 (2022年4月8日 19時) (
レス) id: f3f7d31748 (このIDを非表示/違反報告)
kazu(プロフ) - 社会人×学生、キュンキュンしました！🧡らしさがすごく良くでてましたね！ (2022年4月8日 19時) (レス) id: 889c8d30f9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - みぃ。さん» みぃ。さん!!最後まで読んでくださりありがとうございます😌彼でお話しなかなか書けないのでリメイクといえど書けて良かったです😆ありがとうございました😊 (2022年4月2日 8時) (レス) id: f3f7d31748 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ。(プロフ) - 完結おめでとうございますっ！もうこの🧡さん好きです！リメイク、🧡さんにしてくれてありがとうございます！キュンキュンしました☺️ (2022年4月1日 12時) (レス) @page45 id: fb4296a570 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - ayaさん» ayaさん！コメントありがとうございます😊 🧡くんらしいと言ってもらえて嬉しいです！良かったぁ。年上さんとの恋憧れますよねぇ😌 (2022年3月30日 20時) (レス) id: f3f7d31748 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきんこ
| 作成日時：2022年3月22日 16時
