. ページ14
｢また連絡する｣の連絡は思っていたよりも早かった。
バイトが終わって家に帰って夕飯を食べてまったり中の時に携帯が鳴った。
かかってくると思ってなかったせいで、突然の電話に慌てふためく。
｢……もしもし？｣
｢あっ、忙しかった？｣
緊張気味に出ると、クスクスと笑われる。
｢えっと…ご飯食べてた｣
｢そうかぁ。 ええなぁ、俺も食べたい｣
今は２０時過ぎ。
｢こーじさんまだ？｣
｢う〜ん、多分まだ食えんかな｣
｢ええっ！ なんで！？｣
思わず大声を出してしまって、今外にいるんだったとヒヤヒヤする。
｢普段はこんなもんやで。忙しい時は家帰るんも日が回るしなー｣
そうなんだ。こーじさんがそんな遅くまで働いていたなんて知らなかった。忙しいんだ。
風邪も引いてるようだし大丈夫か心配になった。
｢それで、行きたい場所決めたんか？｣
｢え、えっと、｣
まだ考えてすらいない。
こーじさんと一緒に何処へ行きたいか………
｢どこでもええでー｣
行きたい場所はいっぱいあった。
あったけどこーじさんと出かけられるなら何処でもいいというのが本音。
｢…じゃあ海、行きたいです｣
｢海？ うん暑いもんな。ほな海に行こうか｣
｢はいっ！｣
こーじさんは快く引き受けてくれて、その後日時などを決めて行く。
バイトが休みの日を伝えると、こーじさんと休みが被る来週の日曜日ってことになった。
｢こーじさん……｣
｢んー？｣
仕事をしながら電話をしてくれたこーじさんは、問いかけるとたまに語尾を伸ばす。
それがなぜか分からないけど好きだなって思う。
｢お弁当作ってもいいですか？｣
｢んー、作ってくれんの？それは楽しみが増えるなぁ｣
料理の腕には割と自信がある
お弁当を作って、こーじさんの胃袋を掴めつ作戦だ。なんて下心丸出しな私。
｢そう言えば、今日は何時まで仕事なんですか？｣
もう少し話していたくて話題を振ると、暫く無言が続く。
｢今日は…ここに泊るかもしれんな。たまに急ぎの仕事があるとこんな時もある｣
｢そうなんですか。無理しないでね｣
そんなことくらいしか言えない。
私が大人だったら、もっと気の利いたことが言えたい出来たりするのかもしれない。
何も出来ない、してもらってばかりだなって。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 912人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆきんこ(プロフ) - kazuさん» ありがとうございます😌 そう言ってもらえると良かったです😊 (2022年4月8日 19時) (
レス) id: f3f7d31748 (このIDを非表示/違反報告)
kazu(プロフ) - 社会人×学生、キュンキュンしました！🧡らしさがすごく良くでてましたね！ (2022年4月8日 19時) (レス) id: 889c8d30f9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - みぃ。さん» みぃ。さん!!最後まで読んでくださりありがとうございます😌彼でお話しなかなか書けないのでリメイクといえど書けて良かったです😆ありがとうございました😊 (2022年4月2日 8時) (レス) id: f3f7d31748 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ。(プロフ) - 完結おめでとうございますっ！もうこの🧡さん好きです！リメイク、🧡さんにしてくれてありがとうございます！キュンキュンしました☺️ (2022年4月1日 12時) (レス) @page45 id: fb4296a570 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - ayaさん» ayaさん！コメントありがとうございます😊 🧡くんらしいと言ってもらえて嬉しいです！良かったぁ。年上さんとの恋憧れますよねぇ😌 (2022年3月30日 20時) (レス) id: f3f7d31748 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆきんこ
| 作成日時：2022年3月22日 16時
