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慌てても仕方ないと思い、美波と座っていたベンチに大人しく座ることにした。
ふっかさん帰ってくるかな？
それともお母さんに電話して迎えに来てもらう？
一応危機感を感じてはいるんだけど、綺麗な夜景と静かなこの空間が割と気に入ってしまい、まあいいかなんて呑気な私。
ふっかさんが去って数分、ほぼ入れ違いくらいの時間で車の気配が近付いてくる。
あ、ふっかさんが戻って来てくれたのかな。
他の人だったら、ちょっとに怖い。
眩し！！
ライトが私を照らすからか相手が見えなくて、戸惑いながら手の隙間から確かめようとする。
｢Aちゃんっ！？｣
焦ったような声と共にドアをバンッと荒く閉じた音、その後に砂利を蹴る音がした。
ガシッと肩を掴まれた。
｢こーじさん？｣
｢Aちゃん、大丈夫か？｣
大丈夫ってなにが？
慌てているのか、こーじさんの目は真剣そのもの。
｢ふっかさんが、Aちゃんを置いて来た言うから｣
｢ふっかさんが？｣
確かに置いて帰られちゃったけど、どうしてこーじさんが………
はっ、と思い出したふっかさんの言葉。
『Aちゃんにプレゼント』て、まさかこれのこと？
｢ほら早よう車に乗って｣
肩を抱かれながら車へと歩き、ドアを開けてくれる。
名残惜しい気持ちを抱えながら助手席に座ると、そっとドアを閉めてこーじさんも運転席へと回り込んだ。
やたらと時計を気にしていた。
時間、誰かと約束でもあるのかな？
なのに私を押し付けられて、きっと迷惑だったよね。
車で一時間はかかってるだろうし、帰りだって同じ時間を費やすんだもん。
車の方向転換をしているこーじさんに、私は小さな声で謝った。
｢ごめんなさい……｣
ピタリと停まった車。
｢なんで謝るんや？｣
｢だって…だって…また、迷惑かけちゃったから｣
いつもこんなことばっかり。
心配かけて、謝って、それで許してもらう時に頭を撫でてもらった。
こーじさんの優しさに甘えてばかりだ私は。
｢気ぃ悪いわ｣
ハンドルを片手で握り車は静かに進み出したけど車内はシーンと静まり返っていた。
こーじさんは一言も喋ることはせず、眼鏡のせいでよく顔が見えないけど雰囲気が機嫌の悪さを醸し出していた。
どうしようっ、また怒らせてしまったかもしれない。
でもこの間のように声に出して怒られはしなかった。その事が逆に怖かった。
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ゆきんこ(プロフ) - kazuさん» ありがとうございます😌 そう言ってもらえると良かったです😊 (2022年4月8日 19時) (
レス) id: f3f7d31748 (このIDを非表示/違反報告)
kazu(プロフ) - 社会人×学生、キュンキュンしました！🧡らしさがすごく良くでてましたね！ (2022年4月8日 19時) (レス) id: 889c8d30f9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - みぃ。さん» みぃ。さん!!最後まで読んでくださりありがとうございます😌彼でお話しなかなか書けないのでリメイクといえど書けて良かったです😆ありがとうございました😊 (2022年4月2日 8時) (レス) id: f3f7d31748 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ。(プロフ) - 完結おめでとうございますっ！もうこの🧡さん好きです！リメイク、🧡さんにしてくれてありがとうございます！キュンキュンしました☺️ (2022年4月1日 12時) (レス) @page45 id: fb4296a570 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - ayaさん» ayaさん！コメントありがとうございます😊 🧡くんらしいと言ってもらえて嬉しいです！良かったぁ。年上さんとの恋憧れますよねぇ😌 (2022年3月30日 20時) (レス) id: f3f7d31748 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきんこ
| 作成日時：2022年3月22日 16時
