30までには結婚したいと言ったら (ページ5)

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次の日

「結婚して」『無理』

…次の日

「娘さんをください」

「娘はやらん！」

『傑パパ…♡』

……次の日

「付き合えー！」

『任務に集中しろぉぉぉ！！』

こう毎日毎日付き纏われると流石に疲れる。しかも一週間とかのレベルじゃなくて半月はもう経ってる。諦めないパターンだ。

『…わかった。じゃあこうしよう。仮面夫婦ならぬ仮面恋人と言う事にして、なんかそういう恋人らしいことは一切しないからね』

「サンキュー！じゃあここに署名して」

『五条家って本当にめんどくさいんだな』

あの粘着と言い、この書類と言い…恋人(仮だけど)になるだけでも書類が必要ってどんだけだよ。

『はい。後私に危害が加わる様だったら即別れてね』

「あざっす！愛してるぜー！」

『はいはい…はぁ…そんなとこ隠れてないで出てきなよ傑』

「あ、バレた？」

ひょっこり顔を出した傑は私の隣りに座った。

「Aも甘やかし上手だな。悟のことなんて無視し続ければいいのに」

『付き纏われたらそれこそ婚期逃すんじゃない？私さ…』

「呪術師の癖して結婚したいとか思ってるのかい？」

『まぁね。彼氏はほしい』

そんな話を教室でしていた。

「彼氏か…悟じゃだめなのか」

『アイツ御三家のヤバいやつじゃん。無理無理。どっかのご令嬢に釘刺されたらこっそり身を引くさ』

「本命はそっちか」

『当たり前よ』

作戦的にはご令嬢か五条家の使いの者が高専に乗り込んできて、私に「悟と別れろ！」と言う。それで私は別れますと宣言して終了。

「もし無理だったら私に乗り換えればいいよ」

『クズの次にクズはちょっと…』

「優しくするよ？」

『言い方。でもワンチャンアリかも』

まぁ五条よりかはいいかもしれない。家の柵ないし、クズだけど一応女には優しいからなぁ。