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不平等な優しさ ページ29

「やめて…」



私の仕事は呪霊を祓う事と呪詛師(害虫)の駆除や捕縛。



それ以外に一つ増えた。



『…ついた』


「いぎっ!あぁっ!!!」


『ごめんね。早く吐いて』



拷問だ。



正直この人が何者かも私は知らない。



呪術師かもしれないし普通に呪詛師…だと良いんだけど、最悪なのは非術師かもしれない。



本当に知らない。知らないからと言って許されるもんではないが。



コンクリート造りの呪符だらけな薄暗い部屋でレコーダーと一緒に人間を拷問する。



『えっと…アレどこ置いたっけ…』



独り言増えた気がする。独り言言ってないと不安になってくるようになった。



『あった!…っ!』



縄が緩んでいたのか背後から思いっきり殴られてしまった。そんなので気絶するなんて情けない。






『…ん』



目を開けるとさっきまでボロボロにされてた男が立ってた。



『早く逃げりゃいいのに』


「どうせ逃げられないんだよ…!だったら…俺が受けたぶん…全部お前に返してやる…」


『私のせいじゃないよ…上からの命なんだ』


「命乞いか?」


『違う。私自身を守る為』



これはただの言い訳。



メスや釘がこの人の頭に刺さった。もがき苦しんだ後気絶した。



手元にナイフを引き寄せ縄を切る。



『…早く吐いてほしかった』



人なんて殺したくないのに、自分の意志で殺してしまった。



いや、この人はまだ死んではいない。けどこれ以上苦しんで欲しくない。



『おつかれさま』



ちゃんと止めてあげる。私、優しいから。

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プスメラウィッチ - 初めまして、この小説は五条悟オチですか?できれば五条悟オチでお願い出来ますか?続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年9月21日 17時) (レス) @page21 id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ナツナ | 作成日時:2021年9月15日 20時

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