偽善も何もかも嫌い ページ24
五条悟視点
『…おはよ』
「はよ…じゃ無くてなんでお前いんの?」
席について頬杖をついてたAがこちらを見ていた。
アイツは転校して呪術界隈から足を洗った筈。
しかも転校してまだ二ヶ月程しか経ってない。
『…これ』
見た瞬間ビリビリに破いた。
『私やっぱ呪術師嫌いだわ』
あははと笑う目に隈があった。
「結婚してくれ」
『…なんで』
「結婚すればお前も五条家だ。上の命令も無視できるし何なら呪術師もきっぱりと辞められる」
その代わりに花嫁修業的なのやらされるだろうけど殺しをしないだけマシだと思う。
『ならさ』
席を立って俺の前まで歩いてきた。
『最初っからそれ全部、五条が命令すれば私は五条の言う"きっぱりと"辞められたんじゃないの?』
『わざわざ結婚なんて事しなくても五条なら出来たでしょ』
『自意識過剰になるけどさ、私の弱い所に漬け込んで結婚しようなんて最低だよ』
「…ごめん」
『全部五条一人で出来る事でしょ』
全く持ってその通りだ。初めから俺が取引とかの間に入っておけば俺の所有物と上層部は思って手を出さなくなる。
「…本当にごめん」
『謝ることだけなら誰だって出来るから』
じゃあ私これから任務だから、と俺の横を過ぎていった。
「…恋愛ってむずいな」
出て行ってしまったアイツの席に座り少しため息をこぼす。
「よぉバカ五条」
「あ、硝子。どったん?」
「最低なやつの面を拝みに。泣かせたろAをさっきすれ違ったぞ」
手順を踏んで円満に過ごせていたらこのすれ違いも無かったのか。
「(騙して付き合った俺が100%悪い)」
そうわかってはいるけど、恋愛の仕方がわからない。
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プスメラウィッチ - 初めまして、この小説は五条悟オチですか?できれば五条悟オチでお願い出来ますか?続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年9月21日 17時) (レス) @page21 id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ナツナ | 作成日時:2021年9月15日 20時