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私は人を殺した。
きっと並の呪術師より多い数を。
もしかしてこの人はまだ何もやってないかもしれない、今なら戻れるかもしれない。
なんて思いながらも止められなくて。
気が付いたら全身真っ赤に成程血を浴びた。
目が、脳がバグを起こす。
殺したのは命令で私のせいじゃないとわかってても…
『もう…会えない』
普通の家庭で育ったからこそ。私はあの優しい家族ともう会えない。会わない。
腹をくくった筈だけど割り切れていなかった。あの肉を割く感触、呪力越しで潰れる感触、臭い、色…すべてが見慣れない。
傑なら理解してくれるだろうか。硝子なら慰めて一緒にご飯を食べてくれるだろうか。五条なら雑魚なんて言いながらも守ってくれるだろうか。
『…辞めにしよう』
誰かに会って話をしたい。
高専の鳥居の下で硝子の居る場所にでも行こう。そこで話を聞いてもらって…なんて考えながら歩いていた。
『…』
血塗れの五条と…多分呪詛師。
「あ?お前…高専の」
『ぁ』
震えて尻餅をついた。五条で勝てないなら私には勝てない。それでも逃げ出したくて気が付けばあの場所から逃げてた。
やっぱ呪詛師は悪だ。呪詛師がいなければ私の平和は守られてたはずなのに。全部彼奴等が私を壊した。
勝てないとわかっても復讐心だけを募らせた。そうするしか私にはなにもないから。
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プスメラウィッチ - 初めまして、この小説は五条悟オチですか?できれば五条悟オチでお願い出来ますか?続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年9月21日 17時) (レス) @page21 id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ナツナ | 作成日時:2021年9月15日 20時