☆ ページ41
私も行く食事会なんかはいつもなら明日美も来ていて。
「ねぇ？にのみぃ？あーちゃん…。」
明日美も大好きな侑奈は寂しそうに二宮さんを見上げた。
そもそも二宮さんを『にのみぃ』って侑奈が呼ぶ様に躾けた？教え込んだ？のも明日美で。
『まぁくん』『しょーちゃん』『おーちゃん』…それぞれ自分で呼び名を教え込んだメンバーさん。
和「ん〜？あーちゃん、ねんねしてる。」
「え？どこか具合でも…。」
和「いや。大丈夫だよ。」
ゲームに視線を向けたままだから表情がよくわからないけど、声が少し沈んでて…。
「ゆーちゃん、あーちゃんあいたい。」
和「そっか。またうちにおいで？」
「うん。おっきいマリオ。」
和「下手くそなルイージがまた足引っ張らないといいけどな。」
ゲームから手を離して侑奈の頭を撫でる二宮さんは、笑ってはいるけどやっぱりどこか寂しそう。
「ニノ。」
潤くんが見兼ねて声をかけるけど、
智「松潤。」
大野さんが低い声で遮って。
納得してなさそうな潤くんだったけど、それ以上は何も言わなかった。
乾杯もして、お料理がきても侑奈は二宮さんの膝の上で。
「侑奈？二宮さん、食べづらいからママおいで？」
「イヤ。」
「もぉ〜…侑奈…。」
２歳児の『イヤイヤ病』が発病した。
雅「んじゃ、まぁくんおいで？肩車してやる。」
「イヤ。にのみぃいい。」
和「はは。侑奈？大丈夫。にのみぃ寂しくないから、まぁくん遊んでやって？侑奈と遊びたいって。」
ジッと二宮さんの顔を見上げた侑奈。
「にのみぃ？」
和「うん？」
「あーちゃんごめんちゃいね？」
それだけ言うと二宮さんの膝から立ち上がり、相葉さんの背中に抱きついた。
「まぁくん！おうま！」
雅「侑奈。ここは狭いから肩車で我慢して。」
ひょいっと侑奈を肩に乗せて立ち上がった。
雅「どうだ！まぁくんの肩車はパパより高いぞ？」
きゃっきゃ言いながら楽しそうな侑奈と相葉さん。
智「だぁってよ？ニノ？」
翔「『ごめんなさい』しろって。」
子供って特別な感性あるのか感受性が強いのか…。
和「別に悪い事してないんすけどね…。」
俯き加減のまま左手で器用に箸を使いお料理を口に運んでる。
「オッケーもらえなかったのか？」
潤くんは事情を知ってるのか真剣な眼差しで二宮さんを見てて。
和「…はい。…なんの為にこんなに長い間一緒にいたんでしょうね？」
それだけ言うと箸を置いてため息をついた。
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作者名：しおなな
| 作成日時：2013年12月21日 16時
