今日…僕は恋をした Part.６ (ページ5)

今日:2 hit、昨日:33 hit、合計:358,351 hit

２０５：相葉ちゃんページ5

両親が不在の今、お兄ちゃんだけには挨拶したいと潤くんが譲らず…。

両親には電話で潤くんが挨拶をした。

『Aさんとお付き合いさせて頂いてます松本潤です。ご挨拶が遅くなりまして申し訳ありません。』

ってはっきり堂々と話す潤くんに、目頭が熱くなった。

海外生活が長い両親は、多分…潤くんが日本のスーパーアイドルだとは知らない。

『僕の仕事の関係上、直ぐに直ぐしっかりとした形式は取れませんが…僕は今もこれから先もAさん以外考えられません。』

そう言い切った潤くんに、ついに涙がこぼれて。

両親と話しながらも、骨ばった指で涙を拭ってくれた。

潤くんが話し終わったのか、私に携帯を差し出して、ゆっくり耳に持ってくと、

『しっかりやりなさい。』

ってたった一言…お父さんが言って電話を切られた。

『緊張した～。』

ソファにふんぞり返る潤くんに、お疲れ様のキスをすると、抱き寄せられて…

『これでマジのマジにお前は俺から逃げられねぇぞ。』

って耳元で囁かれた。

・・・あれから潤くんはパリに発ち…。

今日はお兄ちゃんとお義姉さんに引っ越しを手伝ってもらってる。

「お前と同じ歳でこんなマンション住めるってどんなヤツだ？」

「ね？あなたよりは確実に高給取りね？」

「あぁ。俺の３倍はあんじゃね？」

「ねぇ～パパ友梨もこんなお家がいいなぁ。」

兄一家が引っ越しの手伝いもせずに室内を物色…。

「あのね？私の部屋じゃないし、その辺ジロジロ見ないで？」

「あ～！嵐のDVDがいっぱいある！ね？Aちゃん？友梨見たい！かけて？」

姪っ子の友梨ちゃんが棚から勝手にDVD持ち出して私に差し出した。

「も～、友梨ちゃん勝手に…。」

「最近、嵐に目がないの。特に相葉ちゃん。ね？」

「うん。ママは大ちゃんね？」

「…。」

言葉が出ない…。

今日、パリから帰国する潤くん。
お兄ちゃんに直接挨拶する為に今日引っ越しにしたんだけど…。

この二人が嵐さんファンなんて…。

「ねぇ～Aちゃん、早く！」

DVDを押し付けられて、しょうがなく受け取りプレーヤーにセットしてる所で玄関のドアが開く音が聞こえた。

「あ！帰って来たんじゃない？」

「だな！よし！兄貴の威厳を見せないとな！」

変な所を妙に張り切るお兄ちゃんにも気にならない程に…

別の事が気になる…。

ガラガラとキャリーバックが引かれる音が止まり、リビングのドアが開いた。