２３３：お絵かき 〜J〜 ページ33
最初はAに引っ付いて離れなかった友梨ちゃんも、少し経てば大分慣れて。
てか…子供って順応性に富んでるというか…。
相葉くんの膝の上でご満悦。
人見知りな相葉くんも子供なら大丈夫なのか、満更でもなく、友梨ちゃんを膝に乗っけて一緒にお絵かき。
「ははは！まぁくん。それぞうさんじゃない。」
雅「嘘だぁ。どっからどう見てもぞうさんだろ？」
楽しそうな二人を、Aが目を細めて優しい眼差しで見つめてる。
多分…Aは子供が好きなんだと思う。
いくら姪っ子とはいえ、友梨ちゃんをすごく可愛いがるし、テレビに映る子供や赤ちゃんを今の様な優しい目で見てる時がある。
俺には…直接は言わねぇけど…。
やっぱ…子供…産みてぇよな…。
智「ほら、友梨ちゃん。オイラのがぞうさん上手でしょ？」
そらそうだ。
絵でリーダーに敵うヤツはこんなかで誰もいない。
「すごぉ〜い！智くんすごいね！まぁくんより上手！」
智「でしょ？だからオイラとお付き合いしよっか？」
雅「もぉ！リーダー！」
「『お付き合い』？『お嫁さん』って事？」
正面に座るリーダーをきょとんと見る。
智「うん？ちょっと違うかなぁ。」
「え？だって潤くんは、『Aちゃんお嫁さんにもらっていい？』ってパパと友梨に言ったよ？」
「友梨ちゃん！」
焦ってAが止めるも、一斉に俺に視線が向けられて…。
「潤くん『お付き合いしてる松本潤です』って最初に言ってた。だからお嫁さんも一緒でしょ？でね？お嫁さんにできなくなるから、お友達には秘密なんだよね？」
友梨ちゃんの真っ直ぐな目に頷くだけの俺。
てか…子供って怖ぇ…。
Aも言葉もなく固まってて。
翔「俺らの聞いた話と大分ズレてんね？」
和「ですね？確か『そんな段階じゃない』？」
わざとらしい二人の会話と面白がる視線。
「A？友梨ちゃんにジュース買い行くか？」
「え？」
目だけで『行くぞ？逃げんぞ？』って合図する。
「あっ…！うん。友梨ちゃん？相葉さんとちょっと待ってて？」
「うん。まぁくん？友梨次ね…キリンさん書く。」
雅「あ…あぁ。まぁくんも負けないぞ。」
「明日美？ちょっと友梨ちゃんお願い…え？！きゃっ！」
今すぐ行くんだよ！
ニノの彼女に話すAの腕を引っ張って、控え室を出た。
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作者名：しおなな
| 作成日時：2013年11月7日 8時
