２３１：おねだり ページ31
「なぁ…友梨ちゃんもどうだ？」
潤くんの上に乗ってチュッチュッと頬にキスをしてるとボソッと潤くんが言った。
潤くんは、私の髪クルクルと指に絡めて遊び、私にされるがままで。
「うん？」
「来週のワクワク学校。」
「あ、そういう名前なのね？」
「あぁ。それに友梨ちゃんもどうだって事。ライブじゃねぇし、幼稚園児でも大丈夫な内容だから。」
「うん。すごく喜ぶよ？」
そう言って、また頬に唇を寄せようと思ったら、潤くんに頭を引き寄せられて…
唇が重なり合う。
「いつココにキスくれるかと待ってたんだけど？」
「じゃぁ、可愛いくおねだりして？」
「俺にできると思うか？」
「ドSの俺様だからできない？」
『クスクス』笑ってると、素早く入れ替わる私と潤くんの上下。
パチパチと瞬きをしながら唖然と見上げると。
「ドSで俺様な俺は…やっぱコッチのが性に合ってんだろ？」
ってニヤッて笑った潤くんの唇が強く押し付けられて、キツく閉じた唇の間に強引に舌をねじ込まれた。
息つく間もないくらい、激しい強引なキスに頭がボーッとしてきて。
チュッと音とともに唇を離した潤くんは、 ペロッと上唇を舐めて…目を細めて『フッ』と軽く笑う。
「俺じゃなくて…お前のスイッチが入ったみたいだな。」
「ん？」
「お前…すっげぇエロイ顔してんの。」
「なっ//」
なんて事をサラッと言うのか…。
恥ずかしくて恥ずかしくて潤くんの目を見れない私は顔を背ける。
「俺が欲しいって顔してんの。」
顔を背けた事で潤くんの目の前にあるであろう耳元で囁く。
「もぉ〜…恥ずかしい…。」
「ククク。お前ってマジに可愛いのな。」
「またからかって！ひどい！」
「だって俺、ドSで俺様だから。俺からは欲しいって言わねぇの。言わせてなんぼだろ？」
そんな事をさも当たり前に言う潤くんを思わずパッと見上げる。
「可愛いくおねだりしてみ？」
男の色気満載で妖艶に笑いながら甘い声で囁く。
「〜っ//無理！」
「ほ〜ら？Aちゃん？」
耳元で低い声で囁きながら太腿の内側を触れるか触れないかの指先でスッと撫で上げた。
その感覚に背中がゾクゾクして…。
「身体は素直なのにね？」
『クスクス』笑いながら言う。
「ホントにドS！」
「そうだって認めてんじゃん。」
開き直る潤くんに悔しくて。
「そんな可愛いくない顔したらあげない。」
「いらないもん。」
「嘘つき。しょうがない…素直にさせましょ。」
潤くんの唇が落ちてきた。
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作者名：しおなな
| 作成日時：2013年11月7日 8時
