２２８：観察 〜J〜 ページ28
乾杯もして…ニノの誕生会とお詫びも兼ねた宴会が始まり…。
「静香ちゃん？遠慮しないでね？」
って今だカチコチの静香ちゃんを常に気づかってるA。
静「はい。大丈夫です。」
「ごめんね？気を使うよね？やっぱり別のがよかったかな？」
眉を下げて困った顔A。
静「い、いえ！もう、こんな機会一生に無いと思うので、じっくり観察していきます！」
和「観察されちゃうんだ(笑)」
翔「俺らってテレビのまんまだよな？」
雅「う〜ん。リーダー以外はね？最近、ホントにエロオヤジだから。」
智「ん〜そっかなぁ。あ、静香ちゃん？オイラに誰かかわいこちゃんいない？」
静「えっ？！」
心底びっくり顔の静香ちゃんがリーダーを見て固まって。
和「おっさん？可哀想でしょうよ。」
智「だって、ニノはオイラには紹介してくんないじゃん。松潤ばっかりずるい。」
「俺は紹介されたわけじゃねぇぞ。」
たまたま…偶然に出会っただけ。
…必然だったのかな。
隣のAの横顔を見る。
初めて二人きりで呑んだ時に見た横顔とは全然違う。
もっと綺麗になって…優しく柔らかくなった。
俺の視線に気づいたAが『ん？』って俺を見る。
「…いや、綺麗だなって。」
「え？！」
今度はAが驚き顔で。
ま「ねぇ…そこの二人さ？どっか二人になれる所いったら？」
明「いいじゃん。もっと見てたい。松潤の生ドラマ見てるみたいで嬉しい。」
翔「ドラマって言えば…松潤？感動の再会をここで再演してあげれば？」
和「あぁ。あのクッサイセリフ満載の？」
雅「いいじゃん！俺も生で見たい！」
智「台本くれればオイラが松潤役やってもいいよ？」
面白がってニヤつく四人。
「やってもいいけど…もっとグレードアップさせんぞ？」
「え？！潤くん本気？！」
「マジだよ。例えば…こんなのとか？」
Aを引き寄せて、皆からはAが見えない様な角度で軽くキスをする。
「！！」
言葉にならないほどに驚くA。
「もっと見たい？」
『…。』
「んじゃ、もういいな。」
マスターが料理運んできてくれて。
「潤？俺からはばっちり見えたぞ？」
「あ、マジ？」
まぁ、別いいけどさ。
カルパッチョを皿に取りAに差し出す。
目を見開いたまま固まってるAが受け取らないから、フォークでサーモンを刺して口の前に持っていく。
条件反射なのか茫然としながらもパクッとしたA。
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作者名：しおなな
| 作成日時：2013年11月7日 8時
